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【ドラフト回顧・1985年】巨人が早大進学のはずの桑田真澄を指名し、涙の清原和博は西武へ

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今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。 清原和博×片岡篤史 PL学園の強さを語る 「姿勢」と伝統の学び

清原には6球団が入札

 1年生の夏から5季連続出場の甲子園で通算20勝3敗の桑田真澄と、同じく13ホーマー、29打点の清原和博。人気、実力を兼ね備えるPL学園の「KKコンビ」が1985年のドラフトの焦点だった。ドラフト前は、桑田は「早大進学」を言い続け、清原は「巨人に行きたい」の一点張り。「巨人は清原を引き当てられるか」が焦点と見られていた。  ところが、フタを開けてみると、巨人の指名はなんと桑田。他球団は手を引いていたのでもちろん一本釣りだ。巨人は当然否定し続けたが、周囲では密約説もささやかれた。  この衝撃の展開に、テレビ中継のカメラに映し出された清原の目にはみるみる涙があふれた。清原には南海、日本ハム、中日、近鉄、西武、阪神と6球団が入札、西武が引き当てた。傷心の清原はやがて、母の「アンタが勝手にホレてフラれただけやないの」という言葉もあり西武入り。1987年の日本シリーズで巨人を倒しての日本一を目前とした際に、守備位置で涙を流すという名場面を経て、FA権を取得して巨人に移籍、再び桑田とチームメートとなっている。 【1985年ドラフト12球団1位】 南海 西川佳明(法大/投手) ヤクルト 伊東昭光(本田技研/投手) 日本ハム 広瀬哲朗(本田技研/内野手) 中日 斉藤学(青学大/投手) 阪急 石井宏(日大/投手) 大洋 中山裕章(高知商高/投手) 近鉄 桧山泰浩(東筑高/投手) 巨人 桑田真澄(PL学園高/投手) ロッテ 石田雅彦(川越工高/投手) 広島 長冨浩志(NTT関東/投手) 西武 清原和博(PL学園高/内野手) 阪神 遠山昭治(八代第一高/投手)  人気の清原を回避した球団の指名を集めたのは、本田技研の伊東昭光で、3球団が競合。またまたクジに強いヤクルトが引き当てた。清原の抽選に外れた球団の1位指名では、南海・西川佳明(法大)、日本ハム・広瀬哲朗(駒大)あたりが成功例。阪神はのちに「松井(松井秀喜)キラー」として名をはせることになる遠山昭治(奬志=八代第一高)を指名している。  桑田以外の1位の「一本釣り」では、大洋が中山裕章(高知商高)、広島が長冨浩志(NTT関東)を指名。長冨は86年のセ・リーグ新人王になっている(パの新人王は清原)。  KKコンビで大騒ぎとなったこの年のドラフトだが、それ以外では大物に育った選手は少なく、日本ハム3位の田中幸雄(都城高)が目立つ程度で、そのほかは中堅クラスにとどまった選手が多い印象の年となった。 写真=BBM

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