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【医師不足の現場】内科の常勤医わずか2人で救急対応も… 内科医「あと3人足りない」 静岡市清水区

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静岡朝日テレビ

 移転問題で揺れる桜ヶ丘病院。静岡市から新たな移転候補地が示される中、静岡朝日テレビの取材に病院長が応え、今後の構想と深刻な医師不足の現状を語りました。

桜ヶ丘病院院長「清水区の内科救急の9割を受け入れている。そのためにも常勤医確保を」

静岡市 田辺信宏市長:「JCHOが第三駐車場への移転を前向きに考えている。2300平方メートルであるけれど、ここで前向きに考えていくと」  清水庁舎移転の凍結に伴い、庁舎の駐車場を新たな移転先として提案した静岡市。予定していた敷地面積の3分の1となるため、病院機能や規模縮小の検討が必要となっていました。  この状況に、桜ヶ丘病院の内野直樹院長が今後のビジョンを語りました。 桜ヶ丘病院 内野直樹院長:「過去数年、あるいは10年近くの間に、130人の入院患者を超えたことはない。ということは、60ベッドくらい遊ばせているわけです。必要なベッド数はおのずと出てくる」  診療科の見直しについても前向きな姿勢です。 内野直樹院長:「必要ないものは必要ない。診療科の間口を広げて、奥行きが薄いものを作ったとしても、地域の人のために全くならない。ここに来てもらえば、きちっとした医療が提供できるという診療科を維持するべき」  ただ、移転の前提として医師不足の問題を指摘します。 内野直樹院長:「清水区の内科救急のおそらく90%は我々が受けている。そのためにも、常勤医医師の確保というものが前提となる」

清水区は市内全体の2割以下 医師偏在も課題

 去年10月から常勤医師として桜ヶ丘病院に勤務する内科医の根橋良雄医師です。通常の診察に加え、救急対応や訪問診療など業務は多岐にわたります。しかし、内科の常勤医師はわずか2人。 根橋良雄医師:「もちろん足りない。最低でもあと3人。内科に限っていうと3人ドクターを確保して診療したい」  医師不足は、内科に限った問題ではありません。 根方ゆき乃記者:「泌尿器科は電気がついていない。常勤の医師がいないため、診察日を週2日に減らしている」  桜ヶ丘病院にある8つの診療科で、常時診察を受け付けているのは内科のみです。 根橋良雄医師:「数年、ドクターが減少している。非常勤のドクターが退職した後に補充できないことは続いているが、特に3、4年ドクターが減少している」 Qなぜ、こういう状況に?  根橋医師:「それが分かって対応できれば、私も力が出てくるが…。正直原因がはっきりわからない」  静岡市には、1700人ほどの医師がいますが、桜ヶ丘病院のある清水区は、2割以下となるわずか288人。医師の偏在も問題となっています。 医師不足に陥っている桜ヶ丘病院に田辺市長は… 静岡市 田辺信宏市長:「まずは寄附講座。可能性がある医科大学・ターゲットを教えていただければ、そこに対して私どもが訪問する」  寄附講座は、行政や民間の寄付金で大学に設置されるもので、寄付した団体の目的に沿った研究や医師派遣を行う仕組みです。静岡県は浜松医科大学に年間1億2000万円を投じて寄附講座を設けています。