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アート界の異端児、バンクシーについて知っておきたいこと

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ハーパーズ バザー・オンライン

公式なプロフィールをほぼ何ひとつ明かしていない異例のアーティスト、それがバンクシー。彼は素性を一切明かすことなく世界に驚きを与え続けている。謎だらけの素顔にフォーカスしてみよう。 【写真】草間彌生がアーティストとして語る、人生の格言7

ベールに包まれたプロフィール

生まれは1974年(あるいは1973年、1975年とも)、イギリス西部の港湾都市ブリストルの出身とされている。本人いわく、本名はロバート・バンクス(Robert Banks)で、両親すらも息子がバンクシーとは知らず、画家とインテリアデコレーターだと思っているのだとか。 その神出鬼没ぶりからコンビやグループの可能性もあると言われているが、彼をサポートするチームこそ存在するものの、バンクシー本人はひとり、とされる。

中学を退学させられアーティストに

中学時代、濡れ衣を着せられ、クラスメイトが大ケガを負ったとある事故の犯人にされてしまい、地元ブリストルの中学校を退学になったそう。そこで14歳頃からグラフィティ活動をスタートさせ、最初はフリーハンドだったが、警察に捕まらないようスピーディに作品を完成させるため、ステンシル(型版)を使うようになったと述べている。2000年頃から徐々にその名を知られるようになってゆく。

どんな作風で、どんな活動をしている?

消費社会や戦争、ブレグジットなどを題材にしており、既存のモチーフやよく知られたアイコン、有名人などを用いた鋭い風刺とユーモア、強い政治的&社会的メッセージが特徴。ステンシルを用い、スプレーペイントを世界各地に出没してゲリラ的に描き続けているほか、MoMAや大英博物館など各国の超有名美術館内に無断で自作を展示したことも。 しばらくの間、誰にも気付かれないまま放置されていたことで大きな話題となり、こうしたスタイルから彼を「芸術テロリスト」とも呼ばれる。グラフィティ作品は消されることもあれば、壁ごと剥がされオークションにかけられることも。 本人は「人々に議論を促し、社会問題に目を向けさせることがアートの役割」と語っており、グラフィティを通じて私たち民衆を啓蒙することが狙いのよう。また、チャリティ活動にも積極的で、地元ブリストルで展覧会を開いて現地経済を活性化させたり、各地の慈善団体や施設に寄付や作品の寄贈をしたりしており、さながら現代アート界の鼠小僧といったところ。 アート制作以外にも、テーマパーク「ディズマランド(Dismaland)」や“世界一眺めの悪い”ホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル(The Walled Off Hotel)」のプロデュース、アカデミー賞ノミネート映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(2010)の監督など、その活動は多岐にわたる。

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