霧島登山情報HP、3月末から閲覧停止 えびのエコミュージアム 花の見頃や火山情報発信…観光ガイド「大型連休前に復旧を」
霧島連山の情報発信拠点、えびのエコミュージアムセンター(えびの市)のホームページ(HP)が、3月31日以降、メンテナンスを理由に閲覧できない状態が続いている。新燃岳は同月27日、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられたばかり。大型連休を控え、観光関係者は「早く復旧させ、正しい情報を発信してほしい」と話す。 【写真】霧島連山・新燃岳
HPは風向き、火山性地震の回数など安全に関する情報、ハイキングコースやイベント案内を発信していた。センターを管轄する霧島錦江湾国立公園管理事務所は、「年度替わりの引き継ぎに追われ、作業に割く時間が取れない」と再開が遅れる理由を説明する。 霧島、えびの両市の観光協会や市役所には4月18日昼時点で、HPに関する問い合わせは届いていない。霧島連山一帯でボランティアガイドをする、えびのガイドクラブの松井優会長(71)は「登山客は花の見頃や火山情報を知りたがっている。大型連休までには閲覧できるようにしてほしい」。霧島市の「ふるさとガイドクラブ」の後藤辰美会長(73)は「現地の情報が集約される場所。センターのホームページにしか載っていない細かい情報もある」と必要性を強調する。 同事務所は、再開は早くて4月末としており、火山情報は気象庁HPを参照するよう呼び掛ける。松尾浩司所長は「ご不便をおかけしている。センター自体は営業中で、電話もつながる。情報を得たい方は問い合わせてほしい」と話した。
新燃岳は火口から2キロが立ち入り禁止。両市は「立ち入り禁止区域に入らなければ安全に登山できる」としている。