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香港が生んだ新世代のデリバリー企業「Zeek」が好調、IPO視野に

配信

Forbes JAPAN

香港のスタートアップ「Zeek」がデリバリーサービスを開始したのは、新型コロナウイルスのパンデミックにより、人々が自宅待機を余儀なくされるわずか1カ月前だった。 同社の共同創業者のKK Chiu、Vincent Fan、Cliff Tseの3人は昨年10月にZeekを立ち上げたばかりだが、既にIPOを視野に入れている。 香港政府は3月28日にソーシャルディスタンスを義務づける命令を下したが、Zeekはそれ以降に2桁台の成長を記録している。レストランのキャパシティは従来の半分に制限され、1テーブルあたりの顧客が最大4人と定められているが、制限の緩和が進み始めた今でも、デリバリーの需要は高い水準にある。 Zeekのデリバリーの受注件数は、新たな制限が導入されてからの1週間で25%も伸びたという。 「香港におけるデリバリー需要は、今後も伸びていく見通しだ」とZeekのCOOを務めるFanは話す。 シンガポールにおける受注は、香港を上回る38%の伸びを記録したという。Zeekはマレーシアやタイにも進出済みで、今後は台湾やベトナム、フィリピン、インドネシアにも進出する計画だ。 Zeekの運営元のKin Shun Informationは、今後の5年以内に香港市場で上場する計画といいう。Kin Shunは、香港人のビリオネアの王衛が設立した物流企業SFエクスプレスと、BBTが2018年にジョイントベンチャーとして立ち上げた企業だ。 Zeekは2020年に売上1億ドルの達成を目指し、デリバリー件数は前年比264%増の1500万件を目指している。香港とシンガポールでの売上の大半は、デリバリーからのものだが、多くの企業がオンラインのプレゼンスを高める中で、Zeek はSaaS(サービスとしてのソフトウェア)分野での成長にも自信を深めている。 フードデリバリー分野ではDeliverooやフードパンダ、ウーバー・イーツなどの競合がひしめいているが、Fanはこれらの企業が直接の競合では無いと考えている。 「当社は物流の企業であり、想定する主要顧客はこれらの企業とは異なる」と彼は話した。Deliverooの利用者らは、専用アプリからデリバリーを注文するが、Zeekの顧客らはレストランに直接注文を行っている。 Zeekは香港や東南アジア地域で約1000人のデリバリースタッフを抱えており、今後はさらに増員する計画だ。Fanによると、同社は輸送ルートの合理化に向けて、データアナリストの採用も増やす考えだという。

Ruby Leung

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