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東京電力グループ企業で新型コロナ感染者が初確認から思う、福島第一原発の廃炉現場の将来

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HARBOR BUSINESS Online

東京電力で初めて新型コロナ感染者が確認される

 2020年4月7日、東京電力ホールディングス株式会社は、東京都内の事業所の社員から新型コロナウイルス感染者が1名確認されたことを発表した。  周知の通り、東京電力は東日本大震災直後に起こした福島第一原発事故の後処理、すなわち廃炉作業に膨大な量のマンパワーを投入している。楽観的に見積もっても何十年とかかるとされる、先の見えぬ廃炉作業に、同じく先の見えぬ新型コロナ災害が重なったとき、はたしてどのような将来が待っているのか。  その姿は筆者の想像力を遥かに絶している。  東京電力が公表した資料によれば、新型コロナに感染したことが確認されたのは「東京都品川区内の事業所に勤務している東京電力パワーグリッドの社員」とされる。事業所の名前はまだ公表されていない。東京電力パワーグリッドというのは送配電を担う部署であり、東京電力ホールディングス株式会社グループを構成する5つの株式会社の1つだ。  また、感染が確認された社員は3月31日まで出社しており、翌日の4月1日には事業所が「職務スペースの消毒を改めて実施」したとされる。ここで「改めて」が挿入されているのは、東京電力社内ではこれより前から新型コロナ対策が取られていたためだ。その対策の内容については上記したプレスリリースを参考にしてほしい。

東京電力と福島第一原発の廃炉現場の今後は?

 さて、はたして東京電力からの感染者はこの1名だけで終わるだろうか?  今は決して楽観視はできないだろう。公的機関や大小の企業、そして、衛生管理に極めて厳しいはずの病院や医学研究機関からも次々と感染者が発生している現状、東京電力からこれ以上の感染者が出ないと言える証拠はどこにも無いだろう。  原発事故の情報を追い続けてきた人間の1人として筆者が強く憂慮するのは、新型コロナ感染が福島第一原発で働く作業員たちにまで及ぶことだ。多数の現場作業員たちが放射性廃棄物や放射線と格闘し続けている現場で、はたして新型コロナ対策を徹底することが可能なのだろうか。福島第一原発を新型コロナ災害が襲い、作業員たちが次々と倒れるようなことは起こらないだろうか。  福島第一原発は福島県双葉郡に立地し、今回1名の感染者が確認された東京都品川区の部署からは遠く離れているが、東京都の部署で起こったことが福島県の部署では起こらないなどと言える証拠も、やはり無いだろう。  筆者としては甚だ不安だ。いや、もっと率直に吐露するならば、背筋が凍るほどに恐ろしい。  なお、同様の憂慮はこれまでにも表明されており、それをつい最近報じたのは、なんとあの産経新聞なのだ。(参照:見えない敵とも戦う福島第1原発 新型コロナ感染防止に躍起|産経新聞、4月7日)   

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