【菊花賞・激推し】「200万円×3」 追加登録料を払って3冠皆勤 ビザンチンドリームが思い出の地で決める!
[GⅠ菊花賞=2024年10月20日(日曜)3歳、京都競馬場・芝外3000メートル] 鞍上強化、調整方法の変化、意欲の連闘…。競馬の世界において勝負がかりを匂わすアクションはいくつかあるが、追加登録もそのひとつだ。今年の菊花賞には3頭の追加登録馬(ウエストナウ、コスモキュランダ、ビザンチンドリーム)が出走を予定しているが、中でも3冠すべて追加登録料を払っているのがビザンチンドリーム。「200万円×3」の意欲を買うべし!
言葉の魔力
「追加登録」という言葉には〝魔力〟がある。何か、それをすると大駆けするのではないかと期待させてしまうような…。実際、追加登録馬が勝負駆けを成功させた事例は少なくない。1999年皐月賞のテイエムオペラオー、2002年菊花賞のヒシミラクル、15年同レースのキタサンブラック…。今年の凱旋門賞を勝ったブルーストッキングも追加登録を払っての参戦だった。 本年の牡馬クラシック3冠すべてに追加登録で出走しようというのがビザンチンドリーム。皐月賞、ダービーに続いて菊花賞も200万円を払ってエントリーしてきた。これを、デビュー当初は期待していなかったと受け取るのか、そこまでして出ようとする意欲を前向きに捉えるかだが、当欄は断じて後者を選択する。トライアルの神戸新聞杯(6着)はそれだけ価値のあるレースぶりだった。 例によってスタートはイマイチだったが、後方でうまく我慢が利いて折り合い面が進化。しっかり脚がたまったことで、直線はメンバー3傑(タイ)に入る末脚を使った。「折り合いやゲートなどに進境は見られました」と幸がレース後に語ったように、若さが抜け、落ち着いたレース運びが印象的だった。 1週前追い切りでは栗東ウッドで7ハロンから併せ馬。負荷をかけて98・1―11・7秒を計時した。「前走後も疲れなく、菊花賞に向けて順調に調整できています。距離に関しては全馬初めて。でも、春より折り合いがついた神戸新聞杯のレースぶりならこなしてくれるのではと思います」と坂口調教師も菊攻略に糸口を見つけている。 3冠トータル追加600万円の〝課金ホース〟が、重賞V(きさらぎ賞)を決めた淀の外回りで、その〝行動〟に見合う走りを見せてくれるはずだ。
東スポ競馬編集部