「美味すぎる」「最高のごちそう」大原沖のショウサイフグ!
入れ掛かりモードへ
後半戦になると、時間の経過と共にあちこちでヒットするようになった。中には連続でヒットさせる人も。そして記者もこのタイミングで参戦すると、なんと1投目でヒットさせることができた。この時の水深は3m。 その後、次々に仕掛けをアレンジしながら探り、数匹ヒットさせることができた。色々試す中で、〝水深が浅いのだから軽いオモリではどうだろう〟と軽めのオモリに替えてみたのだが、これがまったくアワセのタイミングが合わない。なぜなら、海岸に近い所では、軽いオモリ、カットウだと仕掛けが落ち着かず、弛みの出るフリーの時間が長くなってしまうからである。感触が伝わった時にアワセてもカットウ針が吹き上げられてしまい、アワセが決まらない状態となるのだ。さらに船自体の上下動に加えて、潮や波の流れも影響しやすくなるのでアタリが取れてもヒットまで持ち込むのが難しい。湾フグの釣りとはまた違ったシチュエーションである。25号のオモリがベスト。安定させた上で掛ける事が重要なのだろう。 それでも、最後の1時間は怒涛の入れ掛かりとなった。結果、トップは49匹。前半の心配を他所に素晴らしい釣果となった。この釣りでは、ショウサイフグ以外にもヒガンフグやトラフグも顔を見せる事がある。釣りを楽しみつつ、その後はフグ料理に舌鼓・・・。今後も大原沖のカットウフグ釣りは盛り上がりを見せることだろう。ぜひチャレンジしていただきたい!
山口 充: プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆や撮影をこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く