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報復措置示唆した日本「あらゆる選択肢を視野に入れて対応」

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ハンギョレ新聞

[日本製鉄に対する初の公示送達決定の波紋] 菅官房長官「韓国の司法手続きは国際法違反 日本企業の正当な活動を保護する」 「請求権協定で解決済み」の立場を再び強調

 韓国の裁判所が日本の強制動員企業の資産売却のための手続きである「公示送達」を決定したことを受け、日本政府が報復措置を示唆した。直ちに措置に踏み切ることはなくても、韓国で強制執行の手続きが終われば、実際、報復措置に乗り出す可能性が高い。  菅義偉官房長官は4日の定例記者会見で、「韓国の司法手続きは明確な国際法違反だと考える。そのうえで、差し押さえ(日本企業の)資産の現金化は(韓日関係に)深刻な状況を招くため、避けなければならない」と述べた。2018年の韓国最高裁(大法院)の強制動員被害賠償判決について、今月1日の大邱地裁浦項(ポハン)支院の公示送達決定を批判したのだ。  菅長官は、韓国裁判所の公示送達決定の効力が日本企業にも及ぶと思うかという質問に「日本企業の正当な活動保護という観点からも、あらゆる選択肢を視野に入れて引き続き毅然と対応していきたい」と述べた。「あらゆる選択肢」は、2018年に韓国最高裁の判決が下された後、日本側が何度も使用してきた表現だ。日本がいわゆる「対抗措置」という「報復措置」も考慮するという意味だ。  韓国最高裁は2018年10月、イ・チュンシクさん(96)ら原告4人が日本製鉄(新日鉄住金)を相手取って起こした損害賠償訴訟で、原告勝訴の判決を下した。強制動員の被害賠償に関する韓国最高裁の歴史的な初の確定判決後、日本政府は韓国政府を激しく非難してきた。日本政府は「強制動員被害賠償判決」が1965年に締結した韓日基本条約の付属協定である韓日請求権協定の違反だと主張している。韓日請求権協定に反しているため、韓国が国際法を違反したという主張だ。さらに、日本は韓日基本条約と請求権協定が韓日関係の法的基盤であり、最高裁の判決はこの基盤を揺るがすものであると強調してきた。日本政府も被害者の個人請求権が存在する事実は認めているのではないかという日本国内の指摘もあるが、日本政府は実態があいまいな「国際法違反」という主張を繰り返している。  昨年7月、日本の「韓国に対する輸出規制」は強制動員の被害賠償判決に対する事実上の報復だった。韓国で日本企業の資産がいわゆる「現金化」されれば、日本政府は公式的な報復措置に乗り出すものとみられる。産経新聞は今年4月、「日本企業資産の現金化が実現すれば、韓国側の(日本の)資産差し押さえ及び(韓国製品の)輸入関税引き上げなど、二桁以上の(報復措置)オプションを検討している」と報じた。  日本と韓国の市民団体は、韓日共同で財団を作るなどの方法で訴訟を起こしていない被害者まで包括的に救済する案を提示しているが、日本政府はこの案についても冷ややかな反応を示している。菅長官は同日の記者会見で、「韓国側に早期に(強制動員問題)解決策を示すよう強く求めていくという立場には全く変わりがない」と強調した。同発言は、強制動員の被害賠償問題は日本政府ではなく、韓国政府が解決すべきという意味だ。 東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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