フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
2024年F1ラスベガスGPの予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは5番手、セルジオ・ペレスは16番手だった。 【写真】2024年F1第22戦ラスベガスGP レッドブルRB20のリヤウイング(マックス・フェルスタッペン) FP3序盤、ミディアムタイヤ装着時、フェルスタッペンは「マシンが運転不可能」と述べていたが、マシンに変更が加えられ、ソフトタイヤを装着すると、グリップが非常に良くなったと、ポジティブな感想を示した。 予選Q3の最初のランでフェルスタッペンは暫定3番手、2回目最後のアタックラップを終えて、最終的に5番手という結果になった。ドライバーズタイトルを争うランド・ノリスは6番手で、ふたりはグリッド3列目に並ぶ。 フェルスタッペンは現時点でノリスに62ポイントの差をつけている。ラスベガスGP終了時にノリスとのギャップを60ポイント以上に保っていれば、フェルスタッペンの4度目のタイトルが確定する。 今回、レッドブルが高ドラッグのリヤウイングを持ち込んだことに関して、「ミスで誤ったリヤウイングを持ってきた」という報道がなされたが、クリスチャン・ホーナー代表はそれを否定した。 「基本的にこことモンツァのように、極端なローダウンフォースのために特別に設計されたウイングというものが、我々にはない。コスト制限の範囲内で、どこにお金を使うかを選ばなければならない。我々の場合、最高速度を向上させるために、ウイングをトリミングするのだ。他にも多くのチームがそうしている」 ■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング) FP3 5番手(1分34秒137:ソフトタイヤ/17周) 予選 5番手(Q1=3番手1分33秒299:ソフトタイヤ/Q2=7番手1分33秒085:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分32秒797:ソフトタイヤ) 今日の出だしはとても厳しかったけれど、ベストを尽くし、最大限の力を引き出した。タイヤが主な問題で、一日を通してグリップにとても苦労した。ロングランはあまり良くはなかったし、ストレートでは遅すぎた。それでも予選ではすべてをとてもうまく実行し、チームとして良い仕事をしたと思う。 この結果には満足している。すべてを出し切って、5番手を獲得した。昨日よりもすべてがはるかに良くなったように思える。マシンに変更を加えたことで、明日のレースではもう少し競争力が増すことを期待している。この変更が効果を発揮し、明日良いパフォーマンスを発揮できるといいね。 (予選後、高速サーキット用のロードラッグ仕様のリヤウイングがないことについて語り)僕たちはそれを作らないことにした。それで(専用の)リヤウイングがないんだ。2022年からそうしている。予算制限の関係で、優先順位を決めている。もっとダウンフォースが低いウイング、あるいは少なくとも違う形、もっと効率的な形のものを使いたかった。ストレートでのスピードが遅すぎるからね。(専用ウイングがないことで)レースの週末を2回(モンツァとラスベガス)無駄にしているような気がする。 ■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング) FP3 13番手(1分35秒061:ソフトタイヤ/19周) 予選 16番手(Q1=16番手1分34秒155:ソフトタイヤ) 週末を通してグリップに苦労している。タイヤのグリップが悪く、スライドして、1ラップをまとめるのが難しい、不可解な状況なんだ。難しい予選になると予想していたが、そのとおりだった。 低速でのパフォーマンスが大幅に不足していて、タイヤを適切なウインドウに入れることができなかった。それが主な問題で、予選において大きなマイナスになった。 今日はもっと良い結果を出したかったけれど、十分な進歩を果たせなかった。マックスはとても良いラップをまとめることができた。彼の方は、1ラップにおけるパフォーマンスを向上させることができたようだが、僕たちの側はそうではなかった。 明日のレースはかなり難しいものになるだろうが、1ラップペースよりレースペースの方がはるかに競争力が高いと思うので、ポジションを上げていけるはずだ。 [オートスポーツweb 2024年11月23日]