点灯中は「ハイビーム」が基本、点灯の目安は「日没30分前」…車の“ヘッドライト”の正しい使い方を専門家が解説
平成18年以降に製造された車には、レベライザー(上を向いたロービームの照射方向を下に調整するための装置)の装備が義務化されています。オートとマニュアルのものがありますが、装備されている車であれば、調整してから乗るようにしましょう。光軸がずれたまま走行すると、対向車の迷惑になります。ヘッドライトが今どこを射しているかを意識しましょう。 ちなみに、レベライザーがなくても光軸のチェックは簡単です。「JAF」のサイトでも、その方法を伝えています。 正しいロービームの光軸は「カットオフライン」と呼ばれる、光が当たっているところと当たっていないところの境界線が、ヘッドライトの地上高よりも下に調整されているのが正しい状態です。通常は1%程度下向きになるように調整されていて、10mごとに10cm下がります。 そこで、ヘッドライトをロービームで点けて、体の一部にカットオフラインを映して指で押さえます。そのまま車から5m(車1台分くらい)遠ざかります。そのとき、カットオフラインが指で押さえた位置より5cm下に来ていれば問題ありませんが、上に来ていた場合は整備工場やディーラーに相談してください。 ヘッドライトはドライバーの目をアシストしてくれると同時に、車の存在を周りに知らしめる大切なパーツです。適切な使用で事故を未然に防ぎましょう。