オリンピアン太田海也が本領発揮の先行勝利 松浦悠士の助言で「最後のピースがハマった」/玉野G3・広島記念
玉野競輪「広島記念in玉野・ひろしまピースカップ(G3)」は13日、2日目を迎えた。二次予選の10Rで圧巻の逃げ切りを披露した太田海也(25歳・岡山=121期)に話を聞いた。 初日は新山響平を突っ張らせず、松浦悠士を連れて2車で2周先行した太田。初日こそ新山に捲られて9着の結果になったが、二次予選は後ろに大川龍二ー才迫開の地元2車を連れて別線を出させない圧巻の突っ張り先行で白星を挙げた。 「突っ張り以外は考えられなかった。ただ、伊東さんにタイミングをズラされてしまい、併せるのが難しかった。突っ張り切ってからはいつものように走りました。今日は松浦さんに乗り方のアドバイスをもらったけど、それが自分の中でハマった。今日のレースはそれが全てだと思う」と全く疲れを感じさせない、さわやかな表情でレースを振り返った。 ちなみに松浦からアドバイスをもらった内容を聞いてみると「主に競技で使っているのとクロモリの自転車との違いを教えてもらいました。ここや競輪祭、共同などのグレードレースを走る中で、自分の感覚とレースの展開で成長はしているけど、噛み合っていない感じ。でも、アドバイスのおかげでその最後のピースがハマった感じです。この一走が全ての流れを変えてくれると思う」と自身の中で大きなモノを掴んだようだった。 連日2周フルモガきで内容の濃いレース内容だが、「連日長い距離を行っているけど、疲れはない。しっかり決勝に上がれるように頑張りたい」と準決勝に向けて意気込んだ。 ナショナルチームは競技で使うカーボンフレームと競輪のクロモリの違いに苦戦している様子も多々見受けられるが、今回一緒に参加している松浦のアドバイスをもらえたのはかなり大きいだろう。年末にはヤンググランプリも控えているし、今回の一走は太田の競輪人生を変える記念すべき一走なのかもしれない。(アオケイ・宮本記者)