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日本最高峰の書評ブロガーが教える、世界中の本から運命の一冊に出会える「意外な方法」

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読前と読後で、自分が一変してしまうような衝撃や視座をもたらす本。価値観や生活感だけでなく、ともすると人生そのものにインパクトを与える本。見慣れた世界をひっくり返したり、世界の解像度が上がるような「目」を手に入れる喜びをもたらす本。 そんな運命の一冊となる凄い本のことを「スゴ本」と呼び、ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の中の人として10年以上にわたり古今東西の「スゴ本」を紹介し続けてきたのが、書評ブロガーのDain氏だ。 本稿では同氏の著書『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』より、本を出会うためにまずやるべきことについて書かれた一節紹介する。 ※本稿はDain著『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』(技術評論社)より一部抜粋・編集したものです。

書店で探すのは、「本」ではない?

読みたい本、気になる本は、何百何千冊もあるかもしれない。さらに、「読みたい本」や「気になる本」になりそこねた本もある。もし目にしたなら、噂を耳にしたなら、読みたくなる本は、それこそ百万冊もある。 運命の一冊となるスゴ本は、間違いなくそこにあるが、その本そのものをピンポイントで探すのは難しい。 しかし、その百万冊は間違いなくだれかに読まれている。だから、百万冊を探す前に、それを読んだ「人」を探すのが先決だ。本ではなく人を探すのだから、探す先はもっと多様になる。 たとえば、書店は「本を探す場所」だという発想を変えてみよう。書店で「人」を探すなら、もちろん店員さんになる。そして、自分が気になる「人」かどうかは、店員さんが書いたPOPを参考にするのだ。 どういうジャンルを、どんな言葉で紹介しているか? 短い惹句に現れる店員さんの趣味と自分の好みの距離を測るのだ。すると、気になる本を読んでいる「人」が見えてくる。店にもよるが、POPにペンネームやイニシャルがあるので、お気に入りの本を推す店員さんを探そう。 あるいは、Amazonなどのネットショップを、「人」を探す場所だと考えてみる。そして、自分のお気に入りをいくつか検索してみよう。すると、その本を好意的に紹介するレビューアーが見つかるだろう。 同様に、はてなブックマークやブクログ、読書メーター、シミルボンなどのSNSを「人」を探す場にすることもできる。検索欄にお気に入りの作品名を入れるのだ。すると、その作品に言及している記事や読書メモ、コメントが出てくるだろう。その記事から、書いた人を探すんだ。Amazonレビューアーと同じように複数の作品で検索して、自分の推しについて最も多くヒットしたコメント主こそが、探すべき「人」になる。 ほかにも、テレビやラジオ、著名人の本棚を紹介する記事、好きな作家が読んでいる本などからも、「人」が探せるはずだ。ポイントは、既知の本を手がかりに、その本をその「人」がどのように見ているかをチェックすること。 このように、自分の推し本を価値観の試金石にしてみよう。すると、趣味の近い書店員さん、Amazonレビューアー、ブロガー、メディアのパーソナリティが見つかるはずだ。 そして、その人が「これはおもしろいよ!」とお薦めしてきて、なおかつ、それが自分の知らない本だとしたら、それこそが「わたしが知らないスゴ本」になるはずだ。

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