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LME銅市況、景気回復期待でジリ高続く。3カ月ぶり高値、5900ドルも視野か

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鉄鋼新聞

 ロンドン金属取引所(LME)銅市況は、現地10日に3カ月先物価格の終値が5774ドルと5700ドルを超えて3カ月ぶりの高値をつけるなど景気回復への期待感を背景にジリ高基調が継続している。上値めどについて投機筋は「テクニカル的に5900ドル付近が想定される」と述べ、反転材料がなければ上値を探る展開が続くとみられる。  新型コロナウイルス感染拡大による停止していた海外諸国の経済活動は5月から緩やかに再開。先行き不透明感はあるものの、各国の景気刺激策による期待感も含めリスク選好となり、5月4日を底値に一転ジリ高基調となった。  6月に入った後も、中国を始めとした需要の戻りが意識されるとともに米国・雇用統計や中国・製造業購買担当者景気指数(PMI)など主要経済指標も改善。  また、弱さがうかがえる欧州経済について投機筋は「欧州経済も中国との関りが大きいため、中国の景気が回復しつつある今はまだ押し下げる材料とはなっていない。市場としては見極めの段階だ」と話す。  需給面では、指標の一つであるLME在庫は漸減傾向。足元は月初比1万8千トン減の23万6千トン。前月のピークからは約5万トン減となった。また、国際銅研究会(ICSG)は1~2月の地金需給は12万9千トンの供給過剰と5月末に発表したものの、チリ鉱山での干ばつによる生産障害など足元の供給懸念が相場を支えている。  懸念材料としては実体経済との乖離などには注意が必要となる。米中通商問題などリスクの残存も指摘され、上昇一辺倒に懐疑的な見方もある。また投機的な値動きから米国株価などへの関心も高い。