大阪・松井知事が定例会見1月9日(全文1)まずは特別区案をしっかり固める
公明党は軟化したとも見受けられるが、どう思うか
記者1:公明の佐藤代表が、府本部代表が昨年、知事が参院選後でも公の場で公明党と維新で合意できれば可能性としてはあるという話をされたということで、それについてはきちんと維新と協議できれば検討したいというような発言を今日あったんですが、これについてはいかがお考えですか。 松井:いや、その前に、それは今の佐藤さんの言われるのは、僕は議会で所信表明の中で言っている話だと思うけど、僕の任期の中で都構想を実現させたいという、そういう議会の初心表明で、議場で僕があいさつしている文章を取ってそう言われていると思うけど、要は法定協議書をまとめるのは議会なんだから。議会なんだから。議会のリセットの時間までの間、これどうするんですかと。今の議員の任期中にまとまってないもんを、もう一度、一からやり直さなければならないわけだから、リセット後ね。そこを要は横に置いたまま住民投票の時期だけ決めようよ、そんなのは無理でしょう。 だから今のまず議会で、今、この法定協議会を設置することを決めた皆さんがしっかり法定協議書を作り上げる、これを約束いただけるかどうかですよ。その後に参議院の選挙では、やっぱりちょっと党として、もう少し時間を後ろに延ばせないかと、そういう話し合いならまだしも、僕が今回、公明党の合意書をオープンにしたのは、今の任期中に法定協議会を、法定協議書をうやむやにするという、そういうことを言われたからオープンにしたわけですからね。だから法定協議書がまずは、この今の議員の任期中にまとまるかどうか、ここが大前提になります。 記者1:ボールは維新側にあると。 松井:いや、どう見ても向こうにあるでしょう。だから僕が言っているのは約束守ってよって言っているだけなの。佐藤さんがどこに、こっちにボールあると言うのがもうよく分かりません。まずは合意書についてどういう対応をするのか。これを佐藤さんが正式にやっぱり表明すべきです。 記者1:その佐藤代表のおっしゃられるような協定、参院選後に党同士での公に約束がもしできるかもしれないとしても、協定書の任期中の締結っていうのは、締結っていうか、つくることは譲れない一線だというのがある? 松井:だって、リセットしたあとの議員の構成って誰が約束できるんですかね。皆さんリセットして、選挙後の議員の構成、こうなるって、そんなん誰か約束できるって言ってます? これ、もうもちろん僕もできないし、佐藤さん約束できるんですか。例えばなんでも反対の自共で今、過半数になれば、もう法定協議会そのものをできないじゃない。協議書取りまとめれない。そのときに、いや、公明党維新だけで参院選後でいついつって、住民投票の時期約束したって、そんな不安定な約束ってありうるのかな。まさにこれ机上の空論なんじゃない。 やっぱり、政治は現実に基づいて動いていくわけですから。だから、統一地方選後の各会派の勢力によって、各会派の勢力を今、予想できることはないわけですよ。だから、今の、今そういう府民から付託を受けられている議員の皆さんが法定協議書は取りまとめる、当たり前のことを僕は申し上げているだけなんですけどね。 記者1:佐藤代表、慎重かつ丁寧な議論を尽くすことを前提に、住民投票、われわれ視野に入れているという発言まであったんですが、これまで年末に掛けてかなり強い発言が相次いだと思うんですが、それに比べてれば少し軟化しているようにも見受けられるんですが。 松井:いや、僕だからそれ、佐藤さんも公明党の代表なんだから、もうそういう抽象的なふわっとした発言じゃなくて、もうはっきり具体的におしゃっていただきたいと思っています。僕はもう、極めて具体的に言っているつもりです。とにかく合意書の内容を守ってもらいたいと。それは今この法定協議会を立ち上げた者の責任として、今の議員が法定協議書を作り上げる。これは当たり前の話を申し上げているんで、そこを了解していただけるかどうかです。 記者1:交渉について前向きだというメッセージとは捉えられないですか。 松井:え? 記者1:今後の交渉に前向きというような。 松井:それ、交渉ってあれでしょう。皆さんの目の前で交渉しても僕同じこと言うだけですから。それをもう、今までやはり政党としてこれはやっぱり水面下の交渉もあった。でも、水面下の交渉でここだけは守ってもらいたいというのがあの合意書ですから。で、合意書の内容をほごにされている今、佐藤さんのおっしゃっていることを僕が拡大解釈して、これは飲み込むことはできません。 記者1:ありがとうございます。 司会:ほかにご質問はございますでしょうか。 【書き起こし】大阪府・松井一郎知事が定例会見(2019年1月9日) 全文2に続く