大阪府・吉村知事が定例会見5月19日(全文4)国の予約システム不備批判しすぎ
国の予約システムに不具合が出たが
大阪日日新聞:大阪日日新聞の椎葉です。大規模接種のセンターについてちょっとお伺いしたいことがあります。まずですけれども、予約システムなんですけれども、国のほうですと少しクーポン券等のナンバーにひも付けできないことから、少し不具合が発生したということになっていると思います。大阪府について、このセンターについては、そこら辺のところは配慮しながらシステムを構築していくように考えておられますでしょうか。 吉村:そうですね。まず国のところ、不具合とか批判されるんですけど、僕はあれちょっと批判し過ぎじゃないかなというふうには思っています。いち早く大規模接種センターを設置して、そして1人でも多くの方に命の危険があるこのコロナ、また経済をある意味徹底的に制限しなきゃいけないコロナ対策として、自衛隊、防衛省が一生懸命できるだけ早くということで設置をされている中で、何か不具合、不具合ってそこばっかりを指摘するのは、僕はずいぶん違うんじゃないのかなと。やり過ぎじゃないかというふうにも思っています。 どうしても、走りながらやると不具合というのは多少はやっぱりどこでも出てくる。大阪府のところも出てくるとは思いますけれども、そこばっかり焦点を当てるっていうのは、僕はずいぶん、それは違うんじゃないのと。
完璧に仕上げて8月、9月から運営するよりも
というのは、例えばじゃあそれをなくすために完璧なシステム、完璧な制度を仕上げます。じゃあそれは8月、9月から運営しますっていうのと、5月から走りながらでもやりますって、どっちがいいかっていったら、僕は5月からだと思うんです。例えばその3カ月の間に、コロナに罹患して亡くなる方だって出てくる可能性は十分あると。大きな波が発生したら、また緊急事態宣言になる。それによる、やらないことによるデメリットっていうのはすごくあって、どうやったらやれるかっていうのを考えながら自衛隊・防衛省の皆さんが率先してやっていかれているというのは、むしろ前向きに、われわれとしてはありがたい話ですし、もっと前向きに評価されてもいいんじゃないかなというふうに思います。 不具合が出たら、そういうことはやめてくださいねっていうことのアナウンスを、メディアの皆さんがされるっていうのはあるとは思うんですけれども。この不具合があっておかしいんじゃないかっていうのは、あまり続いていくっていうのは、僕は違うんじゃないかなというふうには思っています。 予約のシステムとして、まずやっぱり防衛省・自衛隊の側に立っても思うのが、この接種番号っていうのは市町村しか所有してないんですね、今のシステム上。所有、情報を把握しているのは市町村だけなんです。都道府県も把握していません。ですので、市町村のシステムに組み込む、それぞれの市町村のシステムに予約する、ネット予約するときに、接種番号と一致してないと予約できないのを組み込むことは、それほど難しいことではないと思いますけれども、その情報を自衛隊、国も持ち合わせてないわけです。大阪府も持ち合わせていません。簡単に共有できるもんではないんです、これ。なので、じゃあそれを完全に共有してから事業をスタートしようとして、これは夏とか秋に始めるとなったら、さっきの同じ、やらないことによるデメリットを放置する問題が出てくると思います。 なので、自衛隊はそういうことを僕は飲み込んでやったんだと思います。飲み込んでやったときに、大阪府も同じ問題が出てきます。個別接種番号が分からないわけですから。これ、市町村しか持ち合わせていません。だから、それを組み込んだネット予約というのは難しいとは思います。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見5月19日 全文5に続く