牧秀悟の“劇的満塁弾”を呼び込んだ辰己涼介の打席「神は降りてきてないな…とにかく牧につなぐと思って」《侍ジャパン逆転劇の舞台裏》
「(神は)降りてきてないっすね。まだ」
こう振り返るとやはり坂倉の一発で相手の勢いを止め、そして2死から辰巳の安打で打線がつながったことが、6回の逆転劇の隠れたポイントとなっていたことが分かる。 「チームは1戦1戦、一丸となって執着心が生まれているかなと思うので、ここまできたら全部勝って終わりたいなと思います」 試合後のミックスゾーン取材。 坂倉はチームのムードを、優勝への意気込みをこう語って宿舎へと戻っていった。 そして辰己である。 「スーパーラウンドでは自分に神が降りてきて、必ずチームを救う活躍をする」と語っていたが、まさにこの試合が……。 「降りてきてないっすね。まだ」 これくらいの活躍ではまだまだ、自分の力を出し切れていないということなのだ。 「言ったことはやるんで。いまのところ何もやっていないので、数字を整えていって最終的に暴れたいなと思っています。泣いても笑ってもこれだけ大勢の方々の前で野球ができるのはあと2試合。まずは楽しんで野球をやりたいと思います。それで井端さんを胴上げします。頑張ります!」 侍ジャパンを応援するファンは、神が降りてきた辰己の活躍と、井端監督の胴上げを見てみたいはずである。
(「プロ野球亭日乗」鷲田康 = 文)
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