スピード狂だった!? 『菅井汲 アートエキシビション』で色彩豊かなシルクスクリーンを展示販売
『菅井汲 アートエキシビション』
フランス・パリを拠点として活動していた日本人画家・菅井汲は、幾何学的でカラフルな世界観で国際的に高い評価を受け、「世界のSUGAI」と称されている。東京・御成門のインテリアショップ、メトロクス東京のギャラリーで、彼の作品を展示販売する『菅井汲 アートエキシビション』が7月25日から8月10日まで開催中だ。 【画像】展示されているその代表作は、どれも唯一無二で個性的。お気に入りの一枚を見つけてみよう! 本展では、70年代に制作された『スクランブル』シリーズや『ポートレート』シリーズ、90年代の『S』シリーズなどシルクスクリーンをメインに30点以上が並ぶ。
「世界のSUGAI」と称された彼の個性や世界感
無類のスピード狂だった菅井は、愛車ポルシェで高速走行中に湧き上がってきたインスピレーションをもとに、数々の名作を生み出した。晩年につくられたという『Sシリーズ』はまさに、自身のイニシャル「S」であるとともに、道路のカーブを意味していた。このように、彼はスピードによって得られる緊張感や明快さを作品へと昇華させていく。 無駄を徹底的に省いた円と直線の組み合わせも、彼の作品の特徴のひとつと言えるだろう。同じモチーフを反復し組み合わせるというそのこだわりが、彼の個性をより唯一無二なものにしている。 今回のエキシビションでは、アート作品以外にもオブジェや書籍、版画集などがラインアップ。またとないこの機会に、ぜひ菅井汲の世界観を楽しんでほしい。
文:Pen編集部