フランス、10年物国債利回りがギリシャと同等に-予算案巡る懸念
INGグループのシニア金利ストラテジスト、ミヒル・タッカー氏は「長期的に見ると、フランスの経済見通しは暗い。経済の低迷は、すでに不可能のように見えている財政再建をさらに困難にするだろう」と述べた。
フランス国債のドイツ国債に対する利回りプレミアムは27日に2012年以来の高水準を記録した。
債務危機のピークの12年には、ギリシャの10年物国債の利回りはフランス国債よりも30ポイント以上も高くなっていた。
フランス債の利回りは、経済危機に苦しむポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインのいわゆるPIGS諸国のうち3カ国と肩を並べるか、あるいは上回っている。
ABNアムロ銀行のソニア・ルヌー氏は「いわゆる『PIGS』諸国は欧州危機後に構造改革を余儀なくされ、結局はそれが報われた。フランスはそうした改革を行わず、今そのツケを支払っている」と話した。
原題:French 10-Year Borrowing Costs Match Greece’s for First Time(抜粋)
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Greg Ritchie