女子サッカー・澤穂希が引退会見【全文3】
サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)を長年けん引してきたINAC神戸のMF澤穂希(ほまれ)(37)が17日、都内で引退会見を行った。「心と身体が一致してトップレベルで戦うのが難しくなったと感じたから。人生最大の決断になったが、本当に最高のサッカー人生だった」と引退理由を語った。
女子サッカーの魅力とは?
司会:眼鏡の方。 フリー記者2:フリーランスのマツセといいます。澤選手がトップクラスにずっといらっしゃった間で、女子サッカーっていうのがすごく魅力的なものになったと思うんですよね。メジャーになったと思うんですけど、その中で澤選手がサッカー界を変えようというか、変えたい、なんかそういった思いで意識されてきたことがあるのかどうかと、澤選手がトップクラスでプレーされてきた間で、日本のサッカー界、世界の女子サッカー界がどのように変わってきたというふうに実感されますか。 澤:変えたいという思いより、やっぱり少しでもいい環境で女子サッカーがあってほしいなっていう気持ちではやっていました。 フリー記者2:環境の変化っていうのはどうですか。 澤:もう、ワールドカップ優勝したあとは、本当にお客さんの数もスポンサーさんの数も知名度も、本当にまったく違うなというのは実感しました。 フリー記者2:日本の女子サッカーの文化ってなんでしょうか。あえて言うと。女子サッカーの魅力でもいいですけど。 澤:魅力というと、やっぱり私自身はなでしこに関わらさせていただいて、やっぱり純粋にみんながサッカー大好きなところと、やっぱり純粋にサッカーうまくなりたい、あとやっぱりひたむき、最後まで諦めない、そういうところにあるかなと思います。 フリー記者2:ありがとうございました。 フリー記者3:フリーランス、ハラです。お疲れさまでした。澤さん、日本女子サッカーはいつも頑張るんですけど、澤選手はいつもそれ以上頑張っていた。試合でも練習でも。それを支えたものってなんだったんですか。悔しさだとか意地だとか。 澤:悔しさとかはもちろんありますけど、やっぱり純粋にサッカーがうまくなりたいという気持ちが一番強かったです。私は、今でもそうなんですけれど、練習でも100%でやっています。練習で100%をやらなければ試合でも100%の力は出せないので、正直、たぶん練習で手を抜こうと思えば絶対抜けると思います。でも私はそういうのが嫌いで、もう本当に常にこういうふうに、普通にというか、けがなく1日サッカーができるということが本当に当たり前じゃなく、幸せだなと思って過ごしてきた30年間なので、はい。そこはいつも意識してやっていました。 フリー記者3:100%以上やるためにいろいろ我慢してきたこともあると思うんですけど、現役を終えた日、そのあと何かやりたいことっていうのはどういうことを。 澤:ちょっとゆっくり体を休めたいかなとは思います。 フリー記者3:最後に、旦那さんの辻上くんに伝えたとき、彼も同じように現役を終えて、今はサッカーの仕事をしてますけど、何かアドバイスとか言われたこと、一言でもどういう声を掛けられましたか。 澤:本当に、よく頑張ったねっていう、本当に長い間お疲れさまっていうのは言っていただきました。 フリー記者3:ありがとうございました。 BS11:BS11のカワグチといいます。澤さん、お疲れさまでした。女子サッカーの選手だけじゃなくて、トップアスリートを目指す女性たちの憧れでもあったと思うんですが、そういった女の子たちや子供たちに何かメッセージがありましたら一言お願いしたいんですけど。 澤:いや、もう本当に好きなことが、好きなことを本当に一生懸命やってほしいなという、その一言です。 BS11:ありがとうございます。