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「俺がもらう」長男の暴挙に妹絶句…兄妹絶縁させた母の遺産額

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相続で家族がもめるなんて大金持ちだけの話だと思っていませんか。実際には、むしろ遺産が少ないからこそ「争族」が起きてしまうのです。ここで紹介する家族は、株や現金を合わせて約500万円しか遺産がありませんでした。それでも「争族」になった理由とは? ※本記事は、一般社団法人相続終活専門協会代表理事・江幡吉昭氏の書籍 『プロが教える  相続でモメないための本』(アスコム)より一部を抜粋したものです。

仲良し兄妹が…なぜ母は何も残せなかったのか?

■もめごとなく収まった父親の遺産相続 「ごめんね。父さん、遺言を残していなかったの」 母の昌代は、父の死後、長男と3人の姉妹がそろった席で遺産分割について重い口を開いた。自宅敷地内の二世帯住宅に暮らす長男の良一は、母親をねぎらいながら3人の姉妹に話しかけた。 「お母さんが謝ることじゃないんだから気にしないでよ」「そうよ。お父さんが亡くなって一番つらいのはお母さんなんだから、そんな顔をしないで」 長女の裕子も母を慰める。つかの間、場は重い空気につつまれた。 末っ子で小さい頃から自由に育てられた三女の由美は、みんなの顔色をうかがいつつ、誰かが話を切り出すのを待っている。沈黙を破ったのは、4人の中で最もマイペースであまり空気を読まない次女の由紀子だった。 「要するに、どうやって遺産を分けるのかって話でしょ。遺言がないのに、みんなが文句ないように分けるには、どうすればいいのか決めればいいんでしょ」 「それはそうだけど、こういうのは初めてだからどうしていいかわからないの、ねぇ良一」 母が長男に目配せする。 「実は家族会議する前に母さんと話し合ったので、その内容を説明したいんだけどいいかな」 良一はそう言うとメモ帳を開き、全員に向かって説明を始めた。彼が説明した遺産分割の主旨は、残された父の遺産とその評価額を提示したうえで、自宅は長男が受け継ぎ、現金は3姉妹が1人当たり約1000万円ずつ分け、その他の不動産や株等の財産は母親が相続する――というものだった。 話を聞き終えて、由紀子は口を開いた。

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