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『エール』出演者に共通するミュージカル作品とは? 「みんなで星影のエール」に詰まった遊び心

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リアルサウンド

 突然ですが問題です。朝ドラ『エール』出演者に共通するミュージカル2作品といえばなんでしょう? 【写真】森七菜も「みんなで星影のエール」に参加  7月9日に内村光良の司会で放送された『みんなでエール キックオフスペシャル』(NHK総合)。冒頭にNHK連続テレビ小説『エール』キャストによる「星影のエール」(GReeeeN)メドレーが披露され、SNSでも大きな話題を呼んだ。  この「みんなで星影のエール」企画に登場したのは、歌に縁(ゆかり)のある『エール』出演者10名。“プリンス久志”こと佐藤久志役の山崎育三郎を皮切りに“スター御手洗”役の古川雄大、劇中では歌うシーンがなかった岩城役の吉原光夫、藤山一郎をモチーフにした山藤太郎役の柿澤勇人、夏目千鶴子を演じる小南満佑子、藤丸役の井上希美らミュージカルで活躍する俳優陣に加え、AKBグループつながりの松井玲奈と加弥乃、関内梅役の森七菜、そして堀内敬子が明るい歌声を響かせた。  これまでも『エール』に登場するミュージカル俳優について深堀りしてきたが、じつは忘れてならないプレイヤーが1人いる。それは、裕一(窪田正孝)が修行する川俣銀行の先輩行員であり、なにかと彼にちょっかいを出す4人組のひとり・菊池昌子を演じる堀内敬子だ。  じつは彼女、吉原、柿澤、井上と同じく劇団四季の出身。しかも3人から見たら“大先輩”といっていい位置の女優である。四季在団時にはディズニーミュージカル『美女と野獣』のベルや『ウエストサイド物語』のマリア、『エビータ』のタイトルロールなどを演じ、当時、バリバリのヒロイン路線を走っていたプレイヤーなのだ。  四季退団後は『レ・ミゼラブル』のコゼット役や『屋根の上のヴァイオリン弾き』など、おもにミュージカルで活躍していた堀内だが、ある人物との出会いが彼女の女優としての道筋を大きく変える。  その人物とは三谷幸喜。  三谷の代表作である『12人の優しい日本人』で、物語のキーとなる陪審員10号役が最後まで決まらず困っていたところ、堀内が出演していたミュージカルを観た三谷本人がその場でオファー。2005年、彼女は江口洋介や石田ゆり子、小日向文世らとともにパルコ劇場の舞台に立つ。  その後、ミュージカルに加え、ストレートプレイ(せりふ劇)や映像の仕事も増え、多くの視聴者に認知されるようになった堀内だが、映像作品で特に強い印象を残したのが三谷幸喜が脚本と監督を担当し、香取慎吾が主演した映画『THE 有頂天ホテル』(2006年)とフジテレビ系列で放送されたドラマ『ショムニ2013』ではないだろうか。  『THE 有頂天ホテル』では実年齢で6歳年下である松たか子のちょっとトボけた“後輩” 野間睦子役を好演。また『ショムニ2013』では、江角マキ子率いる庶務二課で健康オタクのOLとしてベッキーや安藤サクラとも共演した。その番組PRの際には共演者たちから“奇跡の42歳”と称されたことも。  朝ドラへの出演は『ゲゲゲの女房』と『マッサン』に続いて『エール』で3作目。本作では川俣銀行の事務員として、支店長・落合(相島一之)、行員歴15年の鈴木(松尾諭)、後輩・松坂(望月歩)らと裕一に恋の指南をしたり、デートの邪魔(?)をしたり、彼の夢を応援したりと物語を明るくする役どころだ。劇中、歌うシーンがなかった堀内も前述の「みんなで星影のエール」では美しいソプラノを響かせた。  新型コロナウイルス感染防止の観点から、各俳優、個別での収録となった「みんなで星影のエール」。そんな中、編集された画面から制作陣のちょっとした遊び心が伝わるのが楽しい。  ドラマ内でアツい関係を築いた“プリンス久志”(山崎育三郎)と“スター御手洗”(古川雄大)の並びや、過去に『ライオンキング』でそれぞれシンバとその父・ムファサを演じながら、同作品での共演はない山藤役・柿澤勇人と岩城役・吉原光夫の小ネタ、『レ・ミゼラブル』の新旧コゼットでもある千鶴子役・小南満佑子と菊池役・堀内敬子が二分割画面でともに歌う演出。現在、NHKの公式YouTubeチャンネルでも動画が公開されているので、ぜひチェックしてほしい。

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