【コラム】引く手あまたの22歳デ・リフトを巡るユヴェントスの思惑…放出なら守備の支柱をリスクも? | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】2021-22シーズンは、オランダ代表DFマタイス・デ・リフトを巡ってさまざまな議論が繰り広げられてきた。今後の去就が不透明となる中、デ・リフトはユヴェントスに残留すべきであるのかどうかを分析してみよう。
2019年夏にアヤックスから7500万ユーロ(約107億円)に上る移籍金でマウリツィオ・サッリ指揮下のユヴェントスに加入したデ・リフト。今夏、トリノでの3年目を終えた22歳の若きセンターバックに対するオファーは絶えることがなく、ここ数日にわたって移籍話が飛び交い続ける。 そんな中、ユヴェントスはどのような判断を下すのだろうか? アンドレア・アニェッリ会長率いるユヴェントスは、クラブのバンディエラであった37歳のDFジョルジョ・キエッリーニに別れを告げたばかり。これから新たなプロジェクトを立ち上げるにあたり、デ・リフトはその構想の中心となる選手であるはずだ。 わずか22歳ながらもピッチ内外でチームメートを鼓舞して守備陣のリーダーとなり、世界的にも注目を浴びるデ・リフト。だがユヴェントスには、「チームが最優先であり、不満のある選手はどんな選手であっても立ち去って構わない」という考えも存在する。だがオランダ人CBの退団により、ユヴェントスが負うことになるリスクはないのだろうか?
デ・リフト退団なら代役は?
今夏、主将を務めたジョルジョ・キエッリーニが米国のMLSへと旅立った。ユヴェントスの古参で残ったメンバーは、デ・リフトとCBのコンビを組む35歳DFレオナルド・ボヌッチただ1人となる。デ・リフトがチームを退団した場合、誰がボヌッチの脇で代役を務めることになるのだろうか。 世代交代を進めるユヴェントスは冬の移籍市場において、フロジノーネから24歳のCBフェデリコ・ガッティを獲得している。24歳DFはシーズン終了まで元の所属先でのプレーを続けていたが、今夏のプレシーズンにマッシミリアーノ・アッレグリ率いるチームに合流。そのままチームに残留するのか、それとも再びレンタルに出されるのか、今後判断が下されることになる。 ロベルト・マンチーニ指揮下のイタリア代表においてデビューを飾ったばかりのガッティ。デ・リフトの代役となる可能性も十分に秘めており、半年前に選手を獲得したユヴェントスにとっても、サプライズとなるかもしれない。