「もうあの人とはつながりを持ちたくない」イーロン・マスクの子どもが氏名の変更を申請
6月21日、18歳の若者が、氏名変更の申請を裁判所に提出したことをニュースサイトTMZが報じている。 若者が希望する新しい名前はヴィヴィアン・ジェンナ・ウィルソン。ウィルソンは母親の旧姓だ。生まれた時の名前はザビエル・アレクサンダーで、父親はイーロン・マスク。6月21日にニュースサイトTMZが報じたところによると、この若者はトランスジェンダーとして、男性から女性への性別変更と氏名変更の申請を、サンタモニカのロサンゼルス上級裁判所に提出した。 4月に18歳の誕生日を迎え、自分の性自認と合致した名前にしたいと考えている......だけではないようだ。裁判所で申請を行った理由を聞かれた際、「自分の性自認のこと、そしてもう生物学上の父と暮らしておらず、どんな方法や形であれ、あの人とのつながりを持ちたくない」と答えている。
「美的観点からは悪夢」
ヴィヴィアンも父親も、これまでふたりの関係について公に発言したことはない。しかしながら億万長者のイーロン・マスクは2020年12月17日のTwitterでトランスジェンダーを「全面的に支持する」と言いながら「彼らが使う代名詞は美的観点からは悪夢だ」ともつけ加えていた。 この発言は、イーロン・マスクのSNSでシェアされたミームが物議をかもした後に発せられた。イーロン・マスクは、TwitterやInstagramのプロフィールで自分がどんな代名詞で呼ばれたいかを明示している人をばかにしたこの発言で、トランスジェンダー嫌いとみなされた。
複雑な家族関係
この若者がどうして父親と縁を切りたいのかはまだ明らかになっていないが、6月24日に公聴会が予定されている。イーロン・マスクはクイーンズ大学在学中、ジャスティン・ウィルソンと出会い、2000年に結婚、6人の子どもをもうけた。 2002年に生まれた長男のネバダ・アレクサンダーは生後10週間で乳幼児突然死症候群のため、亡くなっている。2004年に双子のグリフィンとザビエルが、その2年後に、カイ、サクソン、ダミアンの3つ子が誕生した。夫妻は2008年に離婚し、ジャスティンは現在カナダで小説家となっている。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)