配達員、アマゾンに抗議 セール開催合わせ各国同時
インターネット通販大手「アマゾンジャパン」の商品を配達するフリーランス(個人事業主)の配達員らが29日、待遇改善を求め、東京都目黒区の本社などで抗議活動をした。アマゾンで大規模セールが開始されたのに合わせて、各国で同時展開する抗議活動の一環。 活動を支援する「アジア太平洋資料センター」などによると、約30カ国で配達員らが適切な賃金支払いや配達システムの改善などを求める抗議活動を実施するという。 アマゾンジャパン本社前では、参加者約30人が「団体交渉に応じろ」などと声を上げた。 配達員らが加盟する労働組合が傘下にある「全国コミュニティ・ユニオン連合会」は、セールによって事故の危険が高まるとして「現場の配達員と対等な立場に立って団体交渉に応じることが不可欠」とする要請書を同社社員に提出した。 アマゾンジャパンは、今回の抗議活動は委託先配送業者の配達員によるものとした上で「委託先配送業者に対して、安全な働く環境を整えること、関連法規やアマゾンの基準を順守することを求めている」とコメントした。