地方全国リーディング5回の森泰斗騎手が引退会見「今のところ何も決まっていません」
「だらしなく生きてみたい」と笑わせるシーンも
リーディングにこだわって騎手を続けてきただけに、年末まで続ける選択肢もあったが「それ以上に自分の気持ちが途切れた部分があります」と吐露する。その一方、これから一番やりたいことは?という問いに対して「太ってみたいと思いますね。人生で一度も太ったことがないので、ジャンクフードとか食べたいものを食べて、夜中までゲームをやったり、だらしなく生きてみたい」と報道陣を笑わす場面も。会見後に騎手生活最後の一日に臨むが「実感がなく、感慨深いとかは一切ありません。昨日も8時間寝ました。今日いい結果を出したいですね」と清々しい表情だった。 最後にファンへ「長い間応援してくれた人がいるのも知っていますし、ファンがいないと競馬はできないですからね。地方競馬がここまでこれたのもファンのおかげ。不祥事を起こさないように、ジョッキーたちにはしっかりやって、ファンをがっかりさせてほしくないですね。ファンにはいいときも悪いときも応援してくれてありがとうと伝えたいです」とメッセージを送った。12月16日に、船橋競馬場で引退セレモニーが行われる。 ◆森泰斗(もり・たいと)1981(昭和56)年1月11日生まれ、千葉県出身。地方競馬教養センター第67期騎手候補生として卒業し、98年に足利競馬場でデビュー。一度、騎手免許を返上して引退したものの、厩務員を経て免許を再取得し、その後は足利の廃止によって宇都宮へ、さらに宇都宮の廃止に伴って船橋へ移籍した。2014年に初の南関東リーディングに輝くと、15年には全国リーディングも獲得。23年7月には地方競馬通算4000勝を達成した。28日現在、地方競馬通算2万8325戦4444勝。JRAでも通算210戦11勝の成績を残している。戸崎圭太騎手(大井→JRA)は騎手候補生時代の同期生。
東スポ競馬編集部