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井原正巳はファルカン監督の下で痛感 「ゾーンディフェンスの難しさ」

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グループリーグ最終戦の相手はミャンマーだった。 「大会はスタートから躓いた感があったけど、ミャンマーは力が落ちる相手だとわかっていたので、とにかく勝って決勝トーナメントに進むことしか考えていなかったです」  日本は、序盤から怒涛の攻撃を見せたが、6人がゴール前に張りついて守るミャンマーをなかなか崩せないでいた。結局、前半は柱谷哲二が挙げた1点のみ。後半8分に高木がゴールを挙げて2-0になった。  そして、ここからどう動くのか、日本の戦いに注目が集まった。  この試合前に、カタールとUAEが試合を行なって引き分け。その結果、ミャンマーに勝てば決勝トーナメント進出が決定になった。ポイントになったのは、得失点差によって決まる決勝トーナメントの相手である。このまま2-0で勝てば相手はクウェートだった。だが、3点差以上で勝てば相手は韓国になる。韓国は日本とともに大会の優勝候補。いずれ当たると予想された相手だが、あえてベスト8の段階で戦う必要はないのではないか。そんな声もあった。  しかし、井原は、ミャンマー戦でチームに勢いを感じたという。 「僕は、どっちでもよかった。いずれ韓国とは当たることになるので、それが早いか、遅いか、どちらにしても勝てばいいだけの話。ミャンマー戦は2点取ってから、『もう点取るのをやめよう』とか、そういう声は一切聞こえなかった。僕は結果的に、5-0で勝てたのはすごく大きかったと思います。2試合モヤモヤしたものが続いていたんで、この勝利でスッキリしたし、チーム状態が一気に上向きになりました」

それまで、もうひとつ動きが硬かった若い選手にも躍動感が戻り、岩本ら期待された若手がゴールを挙げるなど勢いが出てきた。 「このチームになっていちばんいいムードだった。とくに若い選手に元気が出てきて、チームが盛り上がってきました」  井原は、92年のダイナスティカップやアジアカップを制した時の雰囲気を思い出していた。その勢いのまま、日本は宿敵・韓国との大一番を迎えることになったのである。 (つづく)

佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun

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