最高額のアフリカ人は誰だ? サッカー選手市場価値ランキング11~15位。好調ミランで覚醒中のMFにモロッコの怪物も
100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高いアフリカ人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※成績は12月17日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠
15位:ピオーリの下で覚醒中
MF:フランク・ケシエ(コートジボワール代表/ミラン) 生年月日:1996年12月19日(23歳) 市場価値:3500万ユーロ(約42億円) 今季リーグ戦成績:12試合出場/4得点3アシスト アタランタで印象的なパフォーマンスを披露し注目を集めたコートジボワール人MFは、2017年にミランへやって来た。しかし、新天地では1年目から主力の座こそ奪ったものの、大きなインパクトを残せないシーズンが続き、放出候補にも挙げられるなど、チームと共に苦しい時期を過ごしていた。 それでも、ステファノ・ピオーリ新監督就任後は水を得た魚のように躍動。規格外のフィジカルインパクトと縦への推進力などを武器に攻守で絶大な存在感を示し、チームに多くの勝ち点をもたらし続けている。もし放出していたら…現在のミランの躍進は起こらなかったかもしれない。 10月に行われた日本代表戦でも活躍したMFの市場価値は現時点で3500万ユーロ(約42億円)にまで上昇。これまでのキャリアで最も高い数字となっている。2013/14シーズン以来遠ざかっているチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指すミランにおいて、まだまだこの男の力が求められる。
14位:アヤックス不動の守護神
GK:アンドレ・オナナ(カメルーン代表/アヤックス) 生年月日:1996年4月2日(24歳) 市場価値:3600万ユーロ(約43億2000万円) 今季リーグ戦成績:12試合出場/7失点 13歳でスペインへ渡り、バルセロナのカンテラ(下部組織)に入団したが、トップチーム昇格は残念ながら叶わなかった。しかし、2015年に移籍したアヤックスではリザーブチームで着実に経験を積み、2016/17シーズンにトップチームデビュー。今では不動の守護神として活躍している。 バルセロナのカンテラ出身というだけあって足下の技術が高く、ビルドアップを苦にしていない。まるでスイーパーのような危機察知能力の高さや、シュートモーションをギリギリまで見極めてストップする1対1の強さにも定評がある。一方でハイボール処理にはやや改善の余地を残している。 そんなGKは昨年、『BBC』のインタビューで「トップには黒人のGKがあまりいない。人々は黒人のGKは信頼することができず、ミスが多いというイメージを持ってしまっている」と“偏見”について言及。続けて「それは僕らが変えなければいけないこと」と力強いコメントを残していた。