違反になる!? キャンプツーリングなどを楽しむためのバイクの過積載
バイクの過積載は違法にあたるのか
バイクでのロングツーリングやキャンプなど、荷物が多くなってしまう場所に出かける際に気になるのが、バイクの積載制限です。 【画像】違反カモ!? 過積載でキャンプツーリングを楽しむ様子を画像で見る(7枚) 法律では、バイクの過積載についてどんな規定が定められているのでしょうか。
そもそもバイクへの荷物の積載方法は道路交通法で定められており、基準となるのは「長さ」、「幅」、「高さ」、「重量」の項目です。 まず積載物の長さは、乗車装置または積載装置からプラス30cmまでと規定。 乗車装置はシートやステップのことで、積載装置は荷台(キャリア)に加え、パニアケースやリアボックス、タンクバッグ、サイドバッグなど、道路運送車両の保安基準に適合したもの。積載物の幅は、乗車装置または積載装置の左右あわせてプラス30cmまでとなります。 また、左右合わせて30㎝までとありますが、原則は片側15cmまで。たとえば右側が15cm以内に収まっていても、左側が15cmを超えていれば、合計が30㎝以内でも違反の対象となる可能性もあります。 そして、積載物の高さは、地上から2m以内に収まっていなければなりません。ここで勘違いしやすいのが、荷台からではなく「地面から測って2mまで」であるため、間違えないようにしてください。
さらに、積載物の重量制限は、50cc以下の原付は30kg以内で、51cc以上の自動二輪は60kg以内の重さまでと決められています。ここで注意が必要なのは、125ccクラスのバイクと1000cc以上の大型バイクでも、積載制限が同じである点。 また、パニアケースやトップケースなどの積載装置を追加で取り付けた場合は、積載できる基準が変わる場合もあるため、ノーマルの状態よりも積載量を増やせるメリットがります。
積載制限基準にオーバーしたらどうなる?
後付けの積載装置を装着した際は、基本的に構造変更申請は要がありません。一般的な国内メーカーのトップケースやパニアケースなどは、安全基準を満たした「指定部品」とみなされるため、車検にも問題なく通ります。 一方で、一部の海外メーカー製品は安全基準を満たしていない「指定部外品」も存在するため、購入の際はよく確認するようにしましょう。