インシデントが相次ぐ熊本市電をめぐり再発防止のための検証委員会【熊本】
テレビ熊本
インシデントが相次ぐ熊本市電をめぐり、再発防止のための検証委員会が行われました。21日は熊本市交通局の職員を対象にしたアンケートの一部が報告され、委員からは、職員間のコミュニケーション不足などが指摘されました。 熊本市電では、ことしに入り信号無視やドアを開けたままの走行などの重大インシデントを含む14件の運行トラブルが発生しています。 21日開かれたインシデント検証委員会には有識者4人が出席し、相次ぐインシデントの防止策をめぐって意見が交わされました。 委員は、ことし8月から実施した熊本市交通局の職員172人を対象にしたアンケートの一部を報告。「職場内の孤立感や連携不足が安全に影響を与えている可能性がある」「運転の基本動作の徹底が大事」などと指摘しました。 【宮崎 輝昭委員】 「基本動作を教えてもらうが、(慣れてくると)自分流になってしまう。運転士がそんなことをすれば事故はいつでも起きる」 【インシデント検証委員会吉田 道雄 会長】 「(意見を)挙げると聞いてくれて、可能なものはほんのちょっとでも変化が見える、そういう認識を運転士だけでなく、『うちの組織ってそうだよね』となることが大事」 また、熊本市交通局は来年1月をめどに新たに設ける『安全対策チーム』の体制を明らかにしました。 これまで営業所が行ってきた運転士の指導・育成や事故防止対策、部門間連携などを 一体的に行う方針です。 インシデント再発防止のための最終報告書は早ければ年内に大西市長に提出される予定です。
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