どうしよう…子どもがスマホゲームで高額課金! 取り消しは可能なの?
スマートフォンやタブレット端末のゲームなどに、子どもが高額な課金をしてしまったら、どうしたらよいのでしょうか? ゲームを有利に進めるための課金。「親に知られたら怒られる」と、なるべく見つからないように考え、行動をする子どももいます。 子どもが親の許可なく、オンラインゲームに課金してしまったという相談件数は、2020年度は7149件。年々増加傾向にあります(出典:国民生活センター2022年2月8日更新記事)。 もしものときの対応と防止対策をご紹介します。
子どもがやったことでも、未成年者取消権が認められない?
未成年者が契約をするためには、法定代理人(多くの場合は親権者)の同意が必要です。法定代理人の同意を得ることなく結んだ契約は、取り消すことができます(未成年者取消権)。 未成年者が成人と比べて知識や経験が乏しく、間違って契約をしてしまい、被害を受けることがないように保護するためです。 それなら、子どもが勝手に行った課金は取り消しができるのではと思われるかもしれません。 しかし、保護者のアカウントでログインしたスマートフォンや、家庭用ゲーム機で子どもが課金した場合、また、年齢確認画面で子どもが成人だとうそをついて課金した場合は、子どもが課金したと証明することが難しく、取り消しができないことがあります。 子どもの課金に気がついたら、すぐに消費者ホットラインへ相談しましょう。
子どもが勝手に決済しないために……パスワードの管理
それでは、子どもが勝手に課金することを防ぐには、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか? トラブルの多くは、親や祖父母などのスマートフォンをそのまま子どもにわたして、子どもに使わせているケース(出典:国民生活センター 令和3年8月12日報道発表資料より)です。 まずは最低限、クレジットカード決済やキャリア決済でのパスワードを管理しましょう。そして、決済時にはメールが届くようにします。子どもが勝手に課金してもすぐに気づくことができて、高額課金を防ぐことができるかもしれません。 また、キャリア決済の上限を設定しておくことも1つの方法です。しかし、パスワードの管理をちゃんとしている、クレジットカードそのものを登録していない、キャリア決済そのものをできなくしている場合でも、子どもの課金を完全に防ぐことはできません。 一度パスワードを入力したら、その後一定時間、パスワードが入力不要になる場合があるからです。また、親のクレジットカードを勝手に持ち出して勝手に登録した事例、親のお金を勝手に持ち出してプリペイドカードを購入、課金した事例もあります。