今さら聞けない、喪服のマナー。やってはいけない5つのこと
冠婚葬祭のなかでも、もっとも失敗したくないのが喪服=ブラックフォーマルにまつわるシーン。何となく……でやり過ごしていると、非常識のレッテルを貼られてしまう可能性も!! そこで、ブラックフォーマルに関する5の間違いポイント”をプロトコールマナー講師でフォーマルスペシャリスト、嵯峨裕美子さんがレクチャー。居心地の悪い気持ちを味わなくても済むように、正しいマナーを身につけることこそスマートな女性への第一歩。
喪服マナーの間違い【洋服編】
【間違い1】喪服は一度買ってしまえば一生もの 「20代前半と30代後半では、体重が同じでも体型は大きく違うものです。どんなにいいフォーマルウェアでも一生ものはありません。例えば、20代は膝が隠れる程度のスカート丈でOKですが、30代~40代になるとひざ下はマストで、それより上の年代になるとくるぶし丈がエレガント。サイズ感も然り。年齢を重ねた女性の場合は、タイトすぎるフィット感のものは避けたほうが無難でしょう。 デザインだけでなく、品質も年齢に合わせてランクアップすると、居心地の悪い思いをしなくても済むはずです。ブラックフォーマルは、ライフステージに合わせて見直すことをおすすめします」
【間違い2】黒い服であればどんな服でもOKでしょ? 「喪服とは、故人にお別れを告げるための服であり、式典に集まった人たちは、その人が生きてきた証のようなものです。故人のためにきちんとした服を用意することは、いわば思いやり。なので、モード感を意識しすぎたり、華やかさを優先するのは論外です。控えめであることが重要で、黒であれば何でもいいというわけではありません。シースルー素材や、大きいフリルやスリットが入ったデザインなどはフォーマルには不向き。デザイン・素材・肌の露出度には注意が必要です」
【間違い3】わざとらしくならないよう、お通夜は普段着で出席 「『お通夜に喪服を着用することは、不幸を予期していたようでよくない』と言われることもありますが、お通夜・告別式ともにやはり基本はブラックフォーマル。仮通夜ならまだしも、お通夜は命日の翌日以降に行われることが多いため、準備は可能です。 いざというときに慌てないためにも、喪服着用後はすぐにクリーニングに出しておきましょう。黒だから汚れが目立たないと思ったら大間違い! 夏の汗染みは、ワンシーズン越すと白く浮き出てくるので要注意です」