「湧き上がる恐怖で震え止まらない」元野村証券社員の広島強盗殺人未遂事件 被害者が心境明かす
広島市西区で7月、顧客に睡眠作用のある薬物を服用させて現金約1787万円を盗み、建物に放火したとして元野村証券社員梶原優星被告(29)=神奈川県葉山町長柄=が強盗殺人未遂と現住建造物等放火の罪で起訴された事件で、被害者の女性(84)が13日、代理人弁護士を通じて「信頼を寄せていた方に裏切りを計られたことの衝撃があまりに大きい」などとするコメントを出した。 【写真】事件で火災のあった民家近くで活動する消防隊員たち(7月28日、広島市西区) 女性は火災当日、目を覚ますと、部屋に煙が充満し、炎も見えたという。着の身着のまま夫と一緒に外へ避難した状況を振り返り、「もしも目が覚めなかったらと考えると、湧き上がる恐怖で身体の震えが止まらなくなる」と心境を明かした。 広島県警はこの日以前にも現金約800万円を盗んだとして、梶原被告を窃盗容疑などで追送検している。
中国新聞社