松山英樹らトッププロが契約、住ゴム「スリクソン」急成長の訳 「期待されていない」存在から世界のブランドへ育った理由とは
パリ五輪銅メダリストの松山英樹が主戦場としている、アメリカ男子ゴルフのPGAツアー。 【写真で見る】現在開催中のソニー日本女子プロゴルフ選手権でも活躍、SRIXON契約選手の山下美夢有プロ 8月にはフェデックスポイントの上位だけが参加できるプレーオフシリーズが行われ、ランキング8位の松山は第1戦のフェデックス・セントジュード選手権で通算17アンダー、2位に2打差をつけて優勝。賞金360万ドル(約5億2200万円)を獲得した。続く第2戦は腰痛のため棄権したが、最終戦は9位タイで2024年シーズンを終えた。
■年間獲得賞金は約16億3000万円 今シーズンを振り返って「よく頑張ったと思います」と話した松山。年間獲得賞金1123万7611ドル(約16億2945万円)は、過去最高額。賞金ランキングは3位だった。 これまであまりメディアで多く取り上げられなかったゴルフだが、オリンピックの銅メダルを皮切りに、賞金金額の高さにも注目が集まっている。 さて、そんな松山の活躍を見るたびに、キャップ正面にある「SRIXON(スリクソン)」のロゴマークが気になっている人も多いのではないか。
ほかにも、日本人選手でいえば、星野陸也や稲森佑貴、勝みなみなどもSRIXONのロゴのついたキャップやサンバイザーをかぶっている。ゴルフ愛好家なら、SRIXONがどんなブランドか知っているだろうが、ゴルフをしない人にとっては、ほとんど見る機会がないかもしれない。 いったいどんなブランドなのか、松山とゴルフ用品使用契約を結ぶ、住友ゴム工業株式会社スポーツ事業本部・ゴルフビジネス部・ゴルフクラブビジネスグループ部長、飯島賢一氏を取材した。
■世界戦略ブランドの位置付け SRIXONブランドの商標は住友ゴム工業株式会社が持ち、同ブランドのゴルフ用品を開発・生産・販売している。松山もゴルフボール、ゴルフクラブ、キャディーバッグなどを使用している。 住友ゴム工業が持っている主なゴルフブランドには、SRIXONのほかにXXIO(ゼクシオ)がある。アマチュアゴルファー向けの上質感のあるブランドのXXIOに対し 、SRIXONは世界戦略ブランドとしての位置付けとなっている。