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コロナで急増!小遣い稼ぎする《にわかシェフ》…タイ発【海外女性通信】

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婦人公論.jp

◆飲食店開業の敷居が低いタイ 9月4日まで帰国者を除く国内の新型コロナウイルス感染者がゼロ、という日が3ヵ月以上続いたタイ。今もマスク着用は義務付けられているが、徐々に日常生活を取り戻しつつある。そんなタイも、感染者の多かった5月までは、不要不急の外出を控える人が大半だった。 だが、その間も不思議と賑わっていたのが、製菓食材店。普通のスーパーですら人が少なかったのに、製菓専門店だけが混んでいて、ソーシャルディスタンスはどこへやら、レジも長蛇の列。収入が減ったり、時間ができたりした分、お菓子を作って小遣い稼ぎをしようという人が急増したのだ。 もともと、タイでは飲食店を始めるのが簡単で、ある日突然、家の前でカレーを売り始める人もいるし、屋台を出す人もいる。店舗を構える場合は食品衛生の講習会への参加が求められるが、屋台なら不要。とりあえず、路上で販売してみてから店舗を出すことを考える人もいる。

◆臨時のつもりが本職になった人も 最近、ミャンマーとの国境の町でお粥や豆乳を売っている若者たちと話す機会があった。彼らはタイ屈指のビーチリゾート、プーケットでガイドや運転手として働いたり、小さなホテルやレストランを経営したりしていたが、コロナの影響で観光客が激減。実家に戻ってきたものの仕事がないので、屋台を始めたそうだ。 また、バンコクのマーケットで洋服を売っていた女性はコロナで泣く泣く店を休業。家で作ったタイ風焼きそばを近隣住民に売ってみたところ人気が出て思わぬ収入になり、今ではそちらが本職になっている。 タイ北部チェンマイのある住宅地では、300以上の世帯がLINEでつながっていて、地域の連絡事項が届く。感染拡大防止のため外出を控えるよう推奨されると、「白玉のお菓子を作ります。購入希望の方は連絡ください」といったメッセージが続々と送られてくるようになったとか。 個人間のやり取りなので、「門にかけておいて」「家に取りに行くよ」など融通も利くし、「ちょっと味が濃かった」「量が少ないのでは?」などの感想も伝えられるので、作り手の腕も上がるという。 現在は飲食店も通常通りオープンしているが、“にわかシェフ”の活躍はまだまだ続きそうだ。(チェンマイ在住・岡本麻里)

岡本麻里

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