来年3月のJRダイヤ改正、京葉線は夕方以降の各駅停車2本を快速に…新習志野駅の停車本数も増加
JR東日本千葉支社は13日、来年3月15日からの新ダイヤを発表した。京葉線の下りでは平日の夕方以降、各駅停車2本を快速に変更する。さらに、西船橋―海浜幕張駅間で各停を増やす。JR東が昨年12月に発表したダイヤ改正や今年9月のダイヤ変更では、快速の各停化によって所要時間が増えたり、新習志野駅の停車本数が減ったりして、沿線自治体などから批判が高まっていた。
東京―蘇我駅間の下り各停を平日で2本、土休日で1本、快速に変更する。平日は東京を午後4時台と午後9時台に出る2本、土休日は午後9時台の1本だ。都内からの帰宅などで所要時間が短くなる見込みだ。
西船橋―海浜幕張駅間でも、増発や行き先の変更を行う。平日夜では、西船橋駅発新習志野駅行きの各停を2本増やす。現行ダイヤで新習志野駅行きの各停2本は海浜幕張駅行きに変更する。海浜幕張駅発西船橋駅行きの各停も2本増やす。
通勤者や通学者が多い海浜幕張駅と、東京メトロ東西線やJR武蔵野線に乗り換え可能な西船橋駅の間で本数を増やし、利便性を高める狙いとみられる。
JR東は昨年12月、今年3月のダイヤ改正で朝と夕方以降の通勤快速と快速を各停にすると発表。沿線自治体や経済団体から批判を受け、1月の発表で、朝の上り快速2本に限り運行を継続すると明らかにした。9月には平日の快速を上下で計7本増やすなどのダイヤ変更を実施した。
ただ、この変更に対しても、帰宅時間帯の快速が少ない点や、各停しか止まらない新習志野駅で利用できる電車が減る点が指摘されていた。今回の改正では、下り快速のほか、新習志野駅に止まる各停を増やしたことで批判に応える形になった。
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このほか、成田空港駅と東京方面を結ぶ特急「成田エクスプレス」は、千葉駅に停車する本数を増やす。空港方面では午後6時頃に千葉駅に着く1本、東京方面では午後8時台、9時台に1本ずつの計3本だ。
総武線快速では、平日の午後6時台に東京駅を出る下り列車を1本増やす。午後8時台では1本減らす。