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ロックダウンで遺跡発見? オンラインで考古学

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The Guardian

【記者:Esther Addley】  ブライダル写真の撮影を仕事にしていたクリス・セドンさんは、ロックダウン(都市封鎖)が始まって仕事が減りつつあったころ、英中部ダービーシャー南部にある自宅近くの地図や画像を数時間ぼんやりと眺めて過ごしていた。  トレント川に沿って地図を見ていると、スワークストーン村の近くに変わったものがあるのに気付いた。「それでこれは何だろう?って思った。ちょっと変わった環状のものだった」  耕された畑を捉えた航空写真はなんの変哲もなかったが、ライダー画像(レーザー光を使った地形画像)には、もしかしたら失われた「ヘンジ」と呼ばれる新石器時代の環状遺跡らしきものが、ぼんやりと写っているように見えた。  1~2週間後、ディグベンチャーズという考古学関連企業が開催しているオンライン・コースに暇つぶしも兼ねて参加していたセドンさんは、ディスカッション・グループにあの写真をアップロードしてみた。自分が見つけたのは新石器時代の忘れ去られた遺跡なのか、あるいはトレント川のかつての流れなのか、それとも現代の排水溝なのか分からなかったが、受講生とプロの考古学者たちは期待した通り、色めき立った。  ディグベンチャーズのリサ・ウエストコット・ウィルキンス社長は、実際に発掘してみないと確認する手だてはないと断りつつ「確かに、何かしらの『モノ』には見える」と話す。  セドンさんが見つけた環状の何かには非常に興味をそそられるが、ディグベンチャーズのコース受講生による発見はこれ一つではない。考古学に初めて触れる機会として、またはすでに身に着けた調査・発掘・文書作成の技術を磨くものとして、同社は数年前にこのコースを開設。これまでは、1回のコースに80人ほどの受講生が集まっていた。  今年は新型コロナウイルス流行の危機により、ほぼすべての発掘が中止されているため、同社ではこのコースの受講料を無料にした。すると驚くほどの反応があり、現在は69か国の4000人が地図の読み方や発掘計画の立て方、発見物の記録の仕方などをオンラインで受講して学んでいる。【翻訳編集】AFPBB News 「ガーディアン」とは: 1821年創刊。デーリー・テレグラフ、タイムズなどと並ぶ英国を代表する高級朝刊紙。2014年ピュリツァー賞の公益部門金賞を受賞。

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