山梨学院、苦しみながらも帝京長岡を下し11年ぶりの優勝に王手!
苦しみながらも11年ぶりの優勝に王手を掛けた。 1月9日、全国高校サッカー選手権の準決勝が埼玉スタジアム2002で開催され、第1試合で山梨学院高等学校が2年連続でベスト4に勝ち上がってきた帝京長岡と対戦した。 決勝の舞台に立つ青森山田と山梨学院 それぞれのキーマンに目が離せない! 試合は開始早々に動く。キックオフをして僅か22秒。FW野田武瑠(3年)が相手GK・佐藤安悟(1年)の一瞬の隙を突き、ロングシュートを打ち込む。これがポストに当たると、この跳ね返りをFW久保壮輝(3年)が反応。GKに弾かれるが、MF石川隼大(2年)が押し込んだ。 電光石火の一撃でリードを奪った山梨学院は強固な守備ブロックを構築し、堅守速攻の形で試合を運んでいく。準々決勝の昌平戦で見せたプレスをベースに球際で激しく戦いながら、相手のパスワークを封鎖。ゴール前に入られても、一瀬大寿(3年)、飯弘壱大(3年)のCBコンビを軸にシュートコースを封じた。すると、後半開始早々にMF新井爽太(3年)のロングスローから一瀬が得意のヘディングで追加点を奪う。再び相手の出鼻を挫き、試合を優勢に進めていく。 2点のリードを奪って勝負の行方が見えてきたかと思われたが、ここから試合の流れは一変する。攻勢に出た帝京長岡の反撃に遭い、自陣で守る時間帯が増加。59分にはMF廣井蘭人(1年)のロブボールをFW葛岡孝大が頭ですらしてコースを変えられると、パスを受けたキャプテンのMF川上航立(3年)に左足でネットを揺らされてしまう。以降も相手の攻撃を受ける形となり、なかなか最終ラインを押し上げられない。78分にはペナルティエリア内でファウルを与えてしまい、川上にPKを決められてしまった。 リードを守り切れず、迎えたPK戦。ここで主役になったのがキャプテンのGK熊倉匠(3年)だった。抜群の勝負強さで1本目と4本目をストップ。キッカーも4人目以外は全員成功し、山梨学院が決勝進出を決めた。