ムロツヨシ、出演45作目で映画初主演 熱演に自信「見たいという期待を持ってください」 今秋公開「マイ・ダディ」
俳優ムロツヨシ(44)が、今秋公開される「マイ・ダディ」(金井純一監督)で映画初主演を務めることが21日、分かった。これまで数々の映画やドラマ、舞台に出演し、ドラマでは主演を務めているムロツヨシだが、意外にも映画では未経験。俳優となって25年、映画出演45作目で満を持して主演としてスクリーンに登場する。 今作は共同脚本も務める金井監督が、2016年に開催された映像クリエーター支援プログラム「第2回TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」(TCP)で準グランプリを受賞した企画から誕生。金井監督がTCPに応募してから4年がたち、昨年4月にクランクインする予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大によって撮影は延期。昨年12月にようやく関東近郊で撮影することができた。 物語は小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)を中心に展開。一男は妻を亡くし、男手ひとつで中学生になる一人娘を育ててきた。裕福とは言えないものの幸せな日々を送っていたが、最愛の娘が病気になったことから信じられない事実を知らされることになる。 製作側は一男役には「シリアスさと笑いをバランス良く演じてもらえる俳優が必要」と考え、ムロにオファー。ムロは1999年に作・演出を行った舞台で活動を開始。日本テレビ系ドラマ「親バカ青春白書」(2020年)で主演、舞台「muro式」を自らプロデュース、「最高の人生の見つけ方」(19年)や「新解釈・三國志」(20年)など、今年1月時点で計44本の映画作品に出演している。 ムロは台本を受け取った2時間後には「やらせてください」と出演を熱望。愛する娘を救おうとする、一男のお人よしで誠実なキャラクターに「この物語の父になりたいと思いました。この役というより、この父になりたいと」と魅了された様子。撮影を終え「この父をやりきってきました。どうか、どうか、覚えておいてください。そして見たいという期待を持ってください」と熱演に自信を見せている。
中日スポーツ