「町職員へのパワハラ」有無巡り裁判に…美郷町長と町議が11月議会で問題発覚以降初の顔合わせ(島根)
山陰中央テレビ
島根県美郷町の町長と町議が「町職員へのパワハラ」の有無を巡って裁判にまで発展した問題で、29日の町議会で、双方が主張を展開して以降初めて公の場で顔を合わせました。 29日に開会した美郷町議会の11月定例会。議場には、パワハラの有無を巡り意見が対立する嘉戸町長と藤原みどり議員の姿がありました。事の発端は今年9月に嘉戸町長が開いた会見でした。 美郷町・嘉戸町長: 結論から申し上げると、典型的なパワハラ事案にあたるのでは。 町長は、藤原議員が町の職員に対してパワハラ行為を働いたと発表。一方の藤原議員はこの会見を受け…。 美郷町議会・藤原みどり議員: パワハラなんて青天の霹靂。とんでもない言いがかり。 パワハラは事実無根で精神的な苦痛を受けたとして、損害賠償を求めて町を提訴しました。そして29日に双方の会見以降初めて公の舞台で顔を合わせた2人。約1時間半の本会議中、ともに目を合わせることはなく、やり取りはありませんでした。 今後の対応について、町長は係争中を理由にノーコメント。代わりに総務課長がインタビューに応じました。 美郷町総務課・中原輝文課長: 訴状をよく読んで対応致します。それ以上のコメントについては差し控えさせていただきます。 一方、藤原議員は。 美郷町議会・藤原みどり議員: (考えに)変わりございません。町民の皆様が、私の会見を見て誤解していたと言われた。私はパワハラしておりませんし、やっていないと言い続けているが、裁判で明らかにして欲しい。 2人の対立に、会議を円滑に進める役割の議長は…。 美郷町議会・原克美議長: 住民の中で心配される声は聞きますが、早期に穏便に決着して欲しい。 中立な立場で見守るとした上で、議事進行に影響が出ないように2人に冷静な対応を求めています。 主張が食い違う2人、12月以降は議場から法廷に対決の場を移すことになります。
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