川松真一朗氏の新たな挑戦に注目「一億人の恋人を増やす」MR8に所属しアナウンサー業本格復帰
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 3足のわらじで、さらなる活躍を目指す。元テレビ朝日アナウンサーで東京都議の川松真一朗氏(44)が誕生日である12月8日から芸能事務所MR8に所属し、アナウンサー業に本格復帰することを発表した。 このほど実現した単独インタビューでは、3期務めた都議生活の振り返りや、新たな挑戦への思いを存分に聞くことができた。 川松氏がまず感じたのは今年話題となった政治家の多さだった。SNSでの発表文の中では「特に、本年は政治のあり方が大きく変わった年であり、今年のトレンドを席巻した芸能人やアーティストがいない中で、幅広い世代に対して影響力を持った時の人は石丸伸二さん、玉木雄一郎さん、斉藤元彦さんだったりします」とし「そのなかで、既存の政治家、政治が国民から離れていく空気を感じ、自分の中ではモヤモヤが夏ごろから続き、そして日に日に大きくなっておりました。テレビ局のワイドショーコメンテーターに翻弄(ほんろう)されてきた私の議員生活ですが、その経験から、何よりも自分自身が社会に対しての発信力を高めないと、どんなに良い政治活動をやっていても誰も評価されないんだという苦悩を抱える日々でした」と語った。 目標は「日本に『一億人の恋人』を増やすこと」とも力を込めた。同事務所所属となる若者に人気のシンガー・ソングライター乃紫がゲスト参加した香取慎吾の楽曲名からとったもので「『推し活』をテーマとして制作した楽曲ですが、香取君もですし、野球の大谷翔平君も一億人の恋人ですよね。もっとそういう人をいろんな世界に作れば日本はもっと元気になると思うんです。ふわっとした政治だと一億人の恋人の総理大臣は生まれない。議員の外側からも投げかけていく必要があるし、そうした人を売り出していくことが使命だと思っていますし、自分もいつか一億人の恋人になりたいですね」と力を込めた。 MR8には同じラグビー経験者の知人が代表を務めている縁もあり、初の文化人としての加入が決まった。「MR8は時代の最先端や可能性が集まる場所だと感じていました。そこに入って自分もお手伝いをしたい」と意気込み、「政治の世界の伝統などは並大抵の活動ではなかなか変えられない。プロレスなども含め、何とかできないかといろんなところからアプローチしたのがこの1、2年です。今の政治の善しあしを判断できずに雰囲気だけで進んでしまっていることが課題ですし、本来政治は最先端のその先をいかなければいけない。政治家が未来を描いて、そこに時代が追いついてくるのが政治だと思っています。今は時代に合わせてその場その場での対症療法になってしまって混迷している。常に最先端を見据えて、政治をまた前に置けるようにしていきたい」と熱弁した。 果たして川松氏は“一億人の恋人”となれるのか。今後の活動にも注目していきたい。【松尾幸之介】 ◆川松真一朗(かわまつ・しんいちろう)1980年(昭55)12月8日生まれ、東京都墨田区出身。学生時代はラグビーに励み、日大から03年テレビ朝日入社。プロ野球やプロレス中継、「ワイド!スクランブル」「スーパーJチャンネル」などを担当し、11年3月に退社。13年に自民党公認で墨田区選挙区から出た都議選でトップ当選を果たし、17年、21年に再選。22年からプロレスラーとしてもデビュー。12月28日の「DDT両国国技館大会」にも出場予定。185センチ。O型。