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平熱が低いとがんになるって本当? 簡単に体温が上がる4つの方法

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テレ東プラス

下半身の運動と体を温める食品を摂取することが大事

── 体温を簡単に上げたりすることはできるのですか。 「もちろんです。先ほどもお話ししたように、現代人が低体温になっているいちばんの原因は筋肉不足です。冷え性が男性に少なく、女性に多いのも筋肉量の差によるものだと言えばわかりやすいかもしれませんね。 筋肉量を増やすには、スクワットや腿上げ、つま先立ち運動などをすると効果的です。全身の筋肉の70%は下半身に付いているので、下半身の運動をすることによって効率よく筋肉量を増やし、体温を上げることができます。目安としては、毎日スクワット30回、腿上げ30回、つま先立ち30回を目指しましょう。私の患者さんにも運動を取り入れたことで、1週間で0.5℃、1カ月で1℃近く体温が上がった方がいます。 また、最近はお風呂に入っても湯船に浸からない人が多くなっているようですが、それも低体温の原因の一つになっています。面倒だと思っても湯船にはしっかり浸かりましょう。体の芯から温まることが重要で、目安は汗がプツプツ出てくるくらい。だからと言って長時間かけて半身浴をする必要はありません。たとえば40℃に10~15分、短く済ませたいのであれば42℃で5~6分でもいいでしょう。温まった体を冷やすために汗は出るので、発汗は十分に温まったという証拠なんですね。 もう一つおすすめなのが腹巻です。脳や心臓、肺以外の大切な臓器はほとんどすべてお腹に入っていますから、内臓の血流や代謝が良くなると体温が上がります。さらにお腹の中は血液が多い場所でもあるので、腹巻で保温してあげると体全体が温まります。 ストレスもため込まずに発散すること。ストレスによって自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位に働きすぎると、血管が収縮して冷えてしまいます。あとはやはり食べものに注意することが大事ですね」

── 食べものに関してはどんなことに気をつけるといいですか。 「漢方には『陽性食品』『陰性食品』という考え方があります。陽性食品は体を温める食べもの、陰性食品は体を冷やす食べもののことです。 食の基本として、自分の体と住んでいる環境は切り離すことができず(身土不二〈しんどふじ〉といいます)、その土地でとれるものを食べるのがいちばん体に良いとされています。寒いところでとれるものは体を温め、暖かいところのものは体を冷やすからです。 体を温める陽性食品には、寒い地域でとれるものや冬が旬のもの、根菜、発酵食品、未精製のもの、水分が少なくて塩気があるものなどがあります。 皆さん塩分はいけないものという感覚があるようですが、実は塩には新陳代謝を高める働きがあるんですね。暖房設備が整っていなかったころ、寒い地域の人が塩辛いものを好んで食べていたのは体を温める知恵だったわけです。もちろん塩分のとりすぎには注意が必要です。 一方、体を冷やすものとしては、南国の果物や夏が旬のもの、水分の多いものなどがあります。精製されているものもビタミンやミネラルが削ぎ取られ、代謝を下げるので体を冷やします。 現代は低体温の人が多いからこそ、陽性食品を積極的にとって体温を上げる工夫をしてほしいですね。」 ── 石原先生、ありがとうございました! 【石原新菜(いしはらにいな)医師プロフィール】 イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ講師、本内科学会会員、本東洋医学会会員、本温泉気候物理医学会会員。1980年長崎県生まれ。2006年3月帝京大学医学部卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實医師のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。著書に『病気にならない蒸し生姜健康法』をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』、『冷えをとれば9割治る』“など。2児の母でもある。 ※この記事は石原新菜医師の見解に基づいて作成したものです。 ※「主治医が見つかる診療所」より

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