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平熱が低いとがんになるって本当? 簡単に体温が上がる4つの方法

配信

テレ東プラス

今回のWEBオリジナル企画「主治医の小部屋」には、体温とがん発症の関係性について質問が寄せられました。内科・漢方内科の石原新菜医師にさっそくお聞きしましょう!

低体温による免疫力低下が、がんの遠因に

Q:40代男性です。体温が低いと血液の循環が悪くなって免役力が下がり、がんになりやすいという記事をときどき目にします。体温を上げればがんを予防できるのでしょうか? ちなみに私の平熱は35.8℃前後です。 ── よく平熱が高い・低いと表現しますが、基準となる体温はどのくらいなのでしょうか。 「60年ほど前に、東京大学医学部の田坂定孝教授が健常な日本人約3,000人を対象に体温(腋窩温)を測定し統計をとっているのですが、それによると当時の日本人の平均体温は36.8℃。平熱はこれを基準に算出されており、36.89℃プラスマイナス0.34℃つまり36.55~37.23℃の間とされていました。ただ、今はどんどん低体温の人が増えてきていて、35.8~36.2℃前後の人が多くなっているようです。 では、なぜ約1℃も体温が下がってしまったのか。その大きな理由の一つは現代人が動かなくなったことにあります。私たちの体温は約40%が筋肉でつくり出されているので、筋肉を使わなくなって筋肉量が減ると、体が熱を生み出せずに体温が下がるのです。昔は歩いたり、重いものを持って動いたり、家事でもぞうきん掛けや手揉み洗いでの洗濯など、普段の生活の中で筋肉を動かす機会が十分にありました。低体温は現代人の運動不足、筋肉不足が招いているんですね」

── 体温が高いか低いかは、がんの発症とどう関わるのでしょう。 「日本のがんの死亡数は約50年前にはおよそ13万人でした。今は約38万人です。年々増加する背景には、食事の欧米化や過食による肥満、身体活動の低下などライフスタイルの変化が大きく影響していると考えられます。それが低体温の一つの原因とも言えるし、生活習慣病の増加につながっているところだと思います。昔と比べて低体温になっている人が増え、がんの罹患数も増えているのはたしかです。 新潟大学名誉教授で免疫学者の安保徹先生は、がん細胞が大好きな環境として、“低温“ “低酸素“ “血液が酸性に傾く“ という条件を挙げています。がん細胞はあまり酸素を求めず、いわゆる酸欠不足なところでエネルギー効率が悪い増え方をする特徴があります。 要は血流の悪い状態ががんの増えやすい状態をつくるんですね。平熱が高ければ大丈夫というわけではありませんが、体温が低いと免疫力は低下するので、がん細胞が増える要因にはなると思います」 ── 直接的というよりは免疫力が落ちるからがんになりやすいということなのでしょうか。 「よく言われるのは、体温が1℃違うと免疫力が30%変わるということです。平熱が高ければがんになりにくい、体温を上げればがんを予防できるということではなく、低いとそれだけリスクが高まると考えたほうがいいですね。 食生活の影響があるとしても、50年前に比べて平熱が1℃くらい下がっていて、がんによる死亡数が約3倍になっているところを見ると、低体温が一つの原因だと言えるでしょう」

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