三菱UFJ銀行の貸金庫盗難、加藤金融相が苦言…「顧客の信頼の上で財産を預かるのが銀行業」
三菱UFJ銀行の行員(懲戒解雇)が貸金庫から顧客の現金や貴金属を盗んだ問題で、加藤金融相は13日の閣議後の記者会見で、「顧客の信頼の上で財産を預かるのが銀行業で、大変遺憾な事態だ」と述べ、原因究明や再発防止など、同行の対応を確認していく考えを示した。
2020年4月から4年半にわたり、東京都内の支店で管理職を務めていた行員が2支店で顧客の貸金庫を解錠し、約60人分の資産を盗んだことが明らかになっている。金融庁は同行に対し、銀行法に基づく報告徴求命令を出す方針だ。
加藤氏は「顧客保護を図り、全容解明や原因究明、再発防止が講じられるものと考えている」と述べた。