ハーブせっけんを手作り 奄美市名瀬 手熟師講習に親子16人
奄美手熟師会(岬眞晃会長)の子ども講習会が20日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美博物館であった。奄美大島内の家族連れなど16人が参加。瀬戸内町在住の永久そのみさん(50)を講師に、ハーブせっけん作りに挑戦した。 手熟師会は奄美大島在住の技能者らの交流を目的に1992年に発足。ものづくりの技術や島の伝統を伝えるために、木工や陶芸、島唄、昔遊びなどの講習会を実施している。 参加者らは溶かしたせっけん素地にウコンパウダーと好みのエッセンシャルオイルを加えて混ぜ合わせ、型に流し込んでオリジナルのせっけんを完成させた。ハイビスカスを使ったハーブティー作りの体験もあり、永久さんは「奄美は薬草の宝庫。道路の植物にも心を向けてみて」と呼び掛けた。 参加した児童は「ラベンダーはいいにおい。家でも作ってみたい」と笑顔で話した。 講習会に先立ち、手熟師会で長年にわたり陶芸講師を務め、14日に死去した池波陶柳(本名・池淳一)氏に全員で黙とうをささげた。
奄美の南海日日新聞