【MLB】ヤンキースがフリードと8年2億1800万ドルで合意 プライスを超えて左腕では史上最大の契約に
フアン・ソトの争奪戦に敗れたヤンキースだが、頼れる先発2番手を確保することに成功したようだ。日本時間12月11日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースはブレーブスからFAとなっていた左腕マックス・フリードと8年2億1800万ドルの大型契約を結ぶことで合意。投手では山本由伸、ゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグに次いで史上4番目、左腕に限ると史上最大の契約となった。コールとの先発1~2番手コンビは他球団の脅威となりそうだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在30歳のフリードはメジャー8年目の今季、ブレーブスで29試合に先発して174回1/3を投げ、11勝10敗、防御率3.25、166奪三振を記録。メジャー通算では4度の2ケタ勝利を含む73勝をマークしており、2020年以降の5シーズンで記録した防御率2.81はメジャートップの数字である。守備も上手く、2020年から3年連続でゴールドグラブ賞を受賞。打撃も得意で、ユニバーサルDHが採用される前の最終年だった2021年にはシルバースラッガー賞に輝いた。2022年と2024年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2021年にはワールドシリーズ制覇も経験している。 フェインサンド記者によると、フリードには全球団に対するトレード拒否権が与えられ、また今回の契約に後払いは含まれていないという。来年1月に31歳の誕生日を迎える投手に8年契約を与えるのは高リスクだが、ヤンキースは契約期間を延ばすことで年平均額を下げるというぜいたく税対策をとったのだろう。 フリードの加入により、ヤンキースはコール、フリード、カルロス・ロドン、ルイス・ヒル、クラーク・シュミット、ネスター・コルテス、マーカス・ストローマンと7人の先発投手が揃ったことになる。今後、先発の余剰人員を駒にしてトレードを敢行する可能性もありそうだ。 なお、左腕ではクレイトン・カーショウが初めて2億ドル以上の契約(7年2億1500万ドル)を結び、デービッド・プライスがそれを更新(7年2億1700万ドル)。フリードはさらにそれを更新し、左腕史上最大の契約を手にした。