成功者の「終の棲家」はやはり違う!集合住宅の最上階に水盤やガラスの離れが。贅を尽くした建築家の自邸のこだわりは…
「ガラス箱を通して、周囲の景色が住宅内までつながるようなイメージです」と野生司さん。お子さんたちが来た際のゲストルームの機能も果たすため、全面ガラスにはせず、RCの躯体部分に水回りなどを隠しています。また、谷口吉生さんが設計した金沢にある鈴木大拙館(だいせっかん)の佇まいにも引かれていた夫妻。離れを水盤で囲み、水に浮かんでいるような軽やかさも実現させました。 LDKのインテリアは、造作による壁面収納が端正な空間。木目を落ち着いたアッシュの色調にしつつ、あえてモザイク張りにしてニュアンスのある壁を演出しました。 空調は一カ所でコントロールする特殊なシステムを採用し、エアコンを設置していないことも、よりスタイリッシュで快適な空間を実現させる鍵です。新たな自邸は、夫妻のこれまでと、これからの豊かな時間を象徴する至福の棲み処となりました。