南出氏「安心感を徹底追求」立花氏「わくわくどきどきのまちに」候補者に聞く泉大津の未来
任期満了に伴う大阪府泉大津市長選が15日、投開票される。3選を目指す無所属現職の南出賢一氏(44)と、諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)が立候補し、財政改革や市政の継続などを争点に舌戦を展開している。両氏にまちづくりへの思いなどを聞いた。 ■「ベイエリアへ企業誘致」 南出賢一氏(44)=無現❷ 市長としての2期8年間で、市立図書館「シープラ」や市民会館跡地を活用した公園「シーパスパーク」、泉大津急性期メディカルセンターの開業など、市民生活関連施設の充実を図ってきたと自負する。 3期目では「近年の生活コスト、エネルギーコスト上昇の中でも、泉大津で暮らす安心感を徹底追求する」として、第3子以降の保育料完全無償化、ベイエリアへの企業誘致によるアウトドア事業の活性化などを目指す。 「食を守ることは命と健康を守ること」が信念。食を通じた多世代交流の場として「シニア食堂」の開設や、来年度の2学期からの中学校給食の自校調理、完全精白米に比べてビタミンや食物繊維が多く含まれるとされる「金芽米」の精米機を全国で初めて市内に設置予定など、さまざまなアイデアを出している。 食にこだわるのは、学生時代に打ち込んだボクシングでの減量経験を通じ、食べるものの大切さを感じたためだ。その延長で趣味は料理。漢方から調合してつくる薬膳火鍋が、妻と2人の娘に好評だという。市役所内では階段を使い、自宅ではスクワットを欠かさない肉体派でもある。 みなみで・けんいち 市長(市議・製粉会社役員・水産加工会社社員)関学大 ◇ ■「故郷をビジネス都市に」 立花孝志氏(57)=諸新 先月投開票された兵庫県知事選に続く首長選への立候補となる。生まれてからの計20年間余りを泉大津市で過ごした。「当選してもすぐに辞めるのではといわれるが、生まれ故郷で首長になれれば全力でやる。任期を全うして泉大津をわくわくどきどきするまちにする」と話す。 「自治体としてお金を稼ぐ時代になっている」と考える。同市が生産量日本一を誇る毛布の海外展開を目指すほか、市が開店資金を出資して知人のユーチューバーらに市内で出店してもらい、「ユーチューバー商店街」をつくる構想ももっている。