「悔しさもあるけど、夢が叶って満足した」東京2020オリンピック男子400mハードルの安部孝駿~「The Deep」~
5月22日(日)20:00~、スポーツライターの金子達仁氏がパーソナリティーを務めるニッポン放送のリポビタン for Sports presents「The Deep」の第25回放送では、東京2020オリンピックの陸上男子400mハードルに出場した安部孝駿(ヤマダホールディングス)が登場した。 【画像】東京オリンピックでハードルを跳ぶ安部孝駿 ハードルを始めたきっかけは何ですか? 「中学校に入学したとき、短距離はそれほど速くなかったけど、水泳をやっていたので長距離は得意でした。最初は長距離に入ったけど、淡々と走る練習が自分の性格的に合わなくて、短距離に移ったんです。そこでハードルを専門にしている佐々木先生にハードルを一から教わりました。初心者の割には先生に褒められるくらいハードリングが出来ちゃったんで、それが嬉しかった。身長も伸びるだろうし、ハードルがいいなって思ったのがきっかけです」 世界が意識に入ってきたのはいつ頃ですか? 「高校3年くらいですかね。インターハイで優勝して、新潟国体でも優勝して、自信がついてきた。このまま行ったら、世界で勝負できる選手になっていけると。オリンピックも自然と、なんとなく意識し始めました」 オリンピック出場を決めたのはいつですか? 「2019年の日本選手権で参加標準記録を突破したんです。ただ、突破しただけでは確定ではない。翌2020年の日本選手権で3位になれば内定でしたが、コロナで延期になり、2021年の日本選手権でオリンピック出場が内定しました」 レースが終わった瞬間に自分で分かるのですか? 「はい、そうです。ゴールの瞬間はメチャクチャ嬉しかったですね。”本当に行けるんだな”という気持ちもありましたから。2021年もいろんなことがあって、そう簡単にオリンピックに行ける状況じゃなかったので、それを手にした瞬間は今までにない達成感がありました」 初めて辿り着いたオリンピックの舞台はいかがでしたか? 「世界陸上には4回出場経験があって、世界大会には慣れていたんです。オリンピックで、しかも母国開催に自分が出た瞬間というのは夢の中にいるようでした。“これは現実なのか?”という感じで、最高の気分でした」 スタートを待つ気持ちは普通の大会とは違うんですか? 「そのときはレースに集中しているので、他の国際大会と気持ちは変わらなかったです」 そのとき掲げていた目標は? 「オリンピックの決勝進出でした。2019年のドーハの世界陸上で、あと一歩で決勝進出でしたが届かず。だからオリンピックでは絶対に決勝進出と思って取り組んでましたが、目標を果たせず予選敗退となりました」 どんな気持ちでした? 「なかなか思うようにオリンピックにコンディションを合わせていくのは難しいなと。その一方では、色んな状況があってオリンピックに出場できて、そこでパフォーマンスできたのは、自分にとって大きなことでした。悔しさもありますが、自分の夢をひとつ叶えたので満足ですね」 もうお腹一杯ですか? 「オリンピックよりも大きい大会は存在しないじゃないですか。それほど自分にとって大きいものだったと思います」 パリは? 「パリは2年後で僕も選手として目指せる位置にいるかどうか。現時点では明確にそこに出場するという気持ちではやってないです」 でも、きっと目指したくなるでしょうね。 「そうなんですかね? でも昨年オリンピックを終えての今年なので、なかなか次までは…」 でも東京オリンピックについて語る安部さんがキラキラしてますよ。 「やっぱり特別なものですね、オリンピックは」 安部さんがコンディションを保つために栄養摂取で気をつけていることはありますか? 「きちんとトレーニング後に食事を食べるのもありますが、リポビタンショット for Sportsを自分のポイント練習や試合前に飲んでいます。試合前に体調をいい状態に保つ意味で凄く助けになっています。これを摂ってパフォーマンスを上げるという意識ではなく、いい状態を保つために摂取しています」
編集部
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