自作自演の請願で辞職勧告決議を受けた千葉市議、異例の一般質問へ…「あり得ない」と議場退席方針の会派も
請願の自作自演問題で辞職勧告決議を受けた千葉市議会の桜井崇市議が来月9日、市議会12月定例会で一般質問をする見通しだ。桜井氏が議長に通告した。市議会事務局によると、辞職勧告を受けた議員による一般質問は例がないという。
自作自演が判明した9月、桜井氏は「日本維新の会・無所属の会」(「日本維新の会ちば」に名称変更)という会派に所属していた。他会派は一般質問に立とうとする桜井氏の姿勢を疑問視する一方、具体的な対応は割れている。
第1会派「自民党」は、桜井氏が一般質問をする場合、議場を退席する方針を決めた。中島賢治幹事長は「本来は辞職しなければいけない。一般質問はあり得ない」と批判する。
市議会事務局によると、出席議員が定数の半数に満たない場合、規則上は議長判断で休憩か延会の措置が取られる。例外的に、少数で議事を進行できる場合もあるという。
第2会派の「立憲民主・無所属」の川合隆史幹事長は「会派として意見をまとめ、毅然(きぜん)とした対応を取りたい」とした。公明党会派は、退席が「議会の混乱」と受け止められると懸念し、「違う方法」を各会派と協議したい考えだ。共産党は退席せず、「おかしいことはおかしいと主張する」とした。
桜井氏は読売新聞の取材に「負託を受けた以上は市民生活向上のために権利を行使したい」と話した。